災害備蓄やアウトドアシーンで人気の高まっているポータブル電源にはオプションでソーラーパネルが用意されています。ソーラーパネルには100Wや200Wなどの発電量が記載されています。大きければ大きいほど発電量が多いわけですが、それでは一体どれくらいの発電量でポータブル電源を充電できるのでしょうか?
100Wのソーラーパネルで1時間あたり100Wh充電できる
その答えは実に単純で、100Wのソーラーパネルが100%の理想的な環境下で発電した場合1時間あたり100Wh分のバッテリーを充電できます。
例えば1kWhのポータブル電源を例に考えてみましょう。1kWh = 1000Whですから、100Wのソーラーパネルを使えば10時間で充電が完了します。
200Wのソーラーパネルなら5時間、400Wのソーラーパネルなら2.5時間で充電が完了するわけです。
ソーラーパネルの充電効率
100Wのソーラーパネルが理想的な環境下で1kWhのポータブル電源を充電すれば10時間で充電が完了します。
しかし、実際には100Wのソーラーパネルが100Wの出力を発揮するには雲一つない晴天で、大気は澄んでおり、ソーラーパネルに一切影がかからない完璧な条件が求められます。
私は220Wのソーラーパネルを使用していますが、快晴で日当たりの良い場所に設置しても発電量は180W程度です。効率にして80%ほどです。これに影がかかったり雲がでると途端に100Wほどまで低下してしまいます。雨の日や日当たりの悪い場所では表示上は0Wで一切発電できない状態になります。
また、電柱や木の枝など細い影がかかるだけで発電量は大きく変動します。
このため100Wのソーラーパネルであれば晴天下であっても平均して50W程度の出力を想定しておくと安心です。また日の出後しばらくと日の入り前はほとんど直射日光を得られないことが多いですから、発電可能なのは一日あたり最大10時間程度と考えておくと良いでしょう。
そのため100Wのソーラーパネルでは晴天であっても1日あたり500Whほどの発電量しか得られないことになります。
ポータブル電源1kWhあたり200Wのソーラーパネルが理想的
用途にもよりますが、以上の結果からポータブル電源のバッテリー容量1kWhあたり200Wのソーラーパネルがあると良いでしょう。この組み合わせであれば晴天で比較的好条件下であれば1日でフル充電が完了します。
実際に有名メーカーのポータブル電源を見てみると、1kWhのポータブル電源と200Wのソーラーパネルのセット販売などもあって非常に合理的な選択と言えます。
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