【中古車購入】安心感だけじゃない!中古車店とディーラーの違いと選び方とは?

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中古車を購入する時に悩ましいのが安心のディーラーかバリデーション豊かな中古車専門店かの2択です。実は価格面でディーラーの方が安価なケースも多く「どんな車を探しているか」によってコストパフォーマンスは全く変わってきます。また、2023年現在では年式の新しい車において特にディーラーが上回ることが多く、状況は移り変わっています。

結論から述べてしまえば、2年~5年落ち程度の新しい車を探している方はディーラーがお得な場合が多いでしょう。逆にそれ以上に古い車や100万円以下のお得な車は中古車専門店がお得なことが多いです。

この記事では少しでも良い中古車をお得に購入するための知識を紹介します。

ディーラーと中古車専門店の違いは諸費用の金額にアリ

ディーラーの認定中古車と中古車専門店の車両価格にはほとんど差がありません。

過去には「ディーラーの認定中古車は高い」などと言われる時代がありました。年式が新しく保証もついているが価格は高いと考えられており、安く買うなら中古車専門店に行くのが定石だったものです。

しかし、今では認定中古車と中古車専門店の車両を同条件で比較するとほとんど差がないのが現状です。おそらく中古車サイトなどで車を探している方なら、この事実にすぐに気が付くはずです。(特に年式の新しい車では下取り車を扱うことが多いディーラーの方が安いケースもあるでしょう!)

そのため車両価格について難しいことを考える必要はありません。

ディーラーも中古車専門店も分け隔てなく探し、自分の好みに合った車を見つけましょう!

見積もるとわかる中古車専門店の割高さ

さて、それではディーラーと中古車専門店にもはや違いはないのでしょうか?

いえいえ。全くそんなことはなく中古車専門店は見積もりを取るとその高額さが際立つことがあるのです。ポイントは以下の3つです。

1.ディーラーは無料保証、中古車専門店は有料

年式が古い車はともかく、例えば3年落ちの中古車や5年落ちの中古車ではディーラーは無料の保証が付帯します。たいていの場合は2年程度の保証が付帯し、消耗品以外の主要部品の故障をカバーします。

一方で同程度の新しい車であっても、中古車専門店では3万円程度の保証オプションを付属させる必要があります。ディーラーも中古車専門店も延長保証をオプションで選択可能ですが、1年あたりの単価は中古車専門店が高額であることが多いです。

つまり保証の面でいえば、最低限の保証が欲しい方はディーラーの方が安く、逆に保証ナシで良いという方はどちらでも同じです。

2.ディーラーは無料整備範囲が広い、中古車専門店は狭い

ディーラーと中古車専門店で販売する車両には販売条件の違いが存在します。

基本的にはディーラーの方が基準が高いです。故障部位や消耗部品などを事前に無料で整備する前提で販売していることが多く、近いうちに不具合の原因になりそうな点を事前に価格に含めている場合が大半です。具体的にはタイヤをはじめとした消耗品や、フロントガラスをはじめとした機能部品に影響を与える部品です。

特に最近の車には多数のセンサーやカメラが搭載され、車線の逸脱警告や衝突防止、更には半自動運転のような高い運転支援機能が備わっています。(スバルのアイサイトなどが有名ですね!)この時にセンサーやカメラが搭載されるフロントガラス周りは非常にシビアになっており、昔のように飛び石による小傷を放置すると運転支援機能の誤動作の原因になります。

そのため最近ではフロントガラスに傷がある車を販売する場合、ディーラーではフロントガラスの交換を強く勧めるケースが多いです。飛び石傷はリペアも可能ですが、ディーラーではガラス自体の交換を勧められます。もちろんフロントガラスを交換するとなると高額な費用が発生しますが、ディーラーで販売される認定中古車においては既にこの価格を折り込み済み(つまり無料!)で販売していることが多いです。

一方で中古車専門店ではそこまでのリスク管理は行っておらず、とりあえず現状問題なく作動していればそのまま販売するし、修理をするなら有料での対応となります。

3.ディーラーは不透明な利益の上乗せをしない

ディーラーで販売される車両や、そこに付帯するオプションの価格は基本的に適正価格であり余計な利益をほぼ上乗せしません。特に外部委託するサービスに関しては中抜きをあまりしません。例えば外装のコーティングをする際もコーティング専門店に直接持ち込んだ場合との価格差は少なく、むしろ安価な場合すらあります。

また、遠方から中古車を買うときは車を運ぶための「陸送費」がかかります。

これは近隣であれば1万~2万円程度、関東~東海などの隣接は少ないが隣り合った地域においては3万円~4万円程度です。実は私も最近中古車専門店(全国展開する有名なお店)で見積を取ったのですが、この陸送費がディーラーで提示される金額に比べて2倍近く高額でした。もちろん送り先と送り元は同じです。

これはディーラーが依頼すれば安く利用できるというレベルではなく、個人で陸送を頼むよりよほど高い金額で驚いたものです。つまりこうしたオプションに少しずつ利益を上乗せして、車両本体価格自体は安価に抑えているということでしょう。

ディーラーと中古車専門店のビジネスモデルの違い

ディーラーの中古車が意外と安く、中古車専門店はオプションなどで利益を生み出さなければいけない構図の違いにはビジネスモデルの違いがあります。

ディーラーで販売される認定中古車はほとんどが下取りで仕入れた車であり、新車で販売してメンテナンスを行ってきた車です。一方で中古車専門店では下取りだけでなく業者向けのオークションから仕入れるケースもあります。オークションで購入する車は、どこかのお店で下取りされた車がオークションに出品されており、その間にはいくつもの手数料や陸送費がかかります。

また、中古車専門店ではディーラーに絶対的に勝るバリエーションを手に入れるためにオークションで車を買い揃えたり、価値のある車であれば相場以上の金額で買い取りを行うことすらあります。そのため実は中古車専門店は価格面でどうしてもディーラーに対して不利になることが多いのです。

古い車・安い車では状況が逆転することも

ここまではディーラー優位に話を進めてきましたが、これは年式が新しい車に限った話です。10年以上経過した車や100万円以下の安価な車ともなると状況は少し変わってきます。

そもそもディーラーでは品質の高い製品を提供するために、年式が古い車は早々にオークションで手放し、認定中古車として販売されること自体が少ないです。来歴のわからない車やカスタムの施された車も似たような扱いです。一方で年式が新しく状態が基準を満たせば15万kmを超えるような過走行車であっても店頭に並ぶことが多く、なんとなくの基準が透けて見えてきます。

最近では10年落ちの車といっても見た目の古臭さもなく、故障するわけでもなく十分に快適に乗ることができます。実はこうした車でもディーラーに優位性があるのですが、そもそもディーラーではこうした古い車・安い車が販売されることが少ないです。

つまり中古車専門店がディーラーに比べて優位にあるのはそのバリエーションの多さと言えます。

中古車専門店のバリエーションの豊富さ

中古車専門店では、買い替え時の下取り以外にもオークションや買取を通じて車を仕入れます。

一方でディーラーに在庫されている中古車は基本的に下取りした自ブランドの車で成り立っていることが多いです。加えて取り扱いに不適と判断された車はオークションや同業者への業販により我々の目に触れる前に他所へ行ってしまいます。

つまりディーラーと中古車専門店の間には選択肢の豊富さにおいて絶対的な壁があります。

まとめ

保証や価格、透明性のある価格設定のオプションなど多くの場合はディーラーに分があります。その一方で、ディーラーにはない豊富な選択肢が中古車専門店の魅力です。

賢く中古車を手に入れるには、まずはディーラーの保証付き中古車を探し、そこで目当ての車が見つからない場合には中古車専門店の在庫から探すようにすると良いでしょう。

年式の新しい車であればディーラーでも少し待てば見つかるかもしれませんが、年式の古い車や珍しいオプションを装着した車などは中古車専門店で探した方が早く見つけることができるかもしれません。

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