数年前まで販売されていた先代モデルのアーロンチェア1には腰回りを支えるポスチャーフィット以外にもランバーサポートを選ぶことができました。このランバーサポートは樹脂の柔軟性を利用して腰回りを支えるため経年劣化で力のかかる部分から徐々に裂けてきてしまいます。
ハーマンミラー社のチェアは補修部品が供給されており、ランバーサポートのように簡単に交換できる部品は公式オンラインショップ「ハーマンミラー メンテナンス」から7,370円で購入することができます。
ハーマンミラー メンテナンス(https://serv.hermanmiller-maintenance.jp/)
ハーマンミラー社のオフィスチェアは販売台数も多く知名度も高いことから、ハーマンミラー社以外が製造するいわゆる互換品が存在します。Amazonや楽天市場などでも販売されており、最も販売数の多いサイズB用が2,980円と半額以下で購入することができます。これ以外にも、肘置きのパッドなどいくつかの部品は安価な互換品を購入することが可能です。
今回は冒頭の写真を見てもわかる通りランバーサポートが派手に裂けていたため安価な互換品を使って交換修理をしてみました。アーロンチェア以外を使ったことがありませんが、再生可能な資源を積極的に採用するハーマンミラー社の樹脂部品の品質はいまいちなように感じられます。自動車産業でも特に国外において再生資源を使って製造された樹脂の品質の低さが問題になっていた時期がありますが、それに近いものを感じます。
それはさておき、ランバーサポートは溝に嵌っているだけなので上にスポッと引き抜くことができます。
そして今回購入した2,980円のランバーサポートがこちら。上が純正品で下が互換品です。やや互換品の方がふっくらしている感じはありますが、寸法はほとんど変わらないようです。
横から見比べると若干ふっくらしていることがわかります。左の純正品は経年のせいか私の体重のせいかへたっているように見えます。裏表を変えることでサポート量を変えることができる点も同じです。
文字通り互換品で目に見える違いはありません。取り付けも純正品と同じように上から差し込めば完了です。(いくつもつけられますが座り心地が悪くなります)
劣化や裂けは徐々に進行するものなので違いに気が付いていませんでしたが、交換すると随分とランバーサポートの主張を感じるようになりました。これもすぐに慣れて違いがわからなくなりそうです。
- 現行モデルと区別するために「クラシックアーロンチェア」と呼ばれる ↩︎