長年の不眠に悩んでオーダーメイド枕にも手を出したものの結局不満は解消されず苦しんでいましたが、ようやく時代が追い付いてくれました。
ヒツジのいらない枕は見ての通りゴムやシリコンのようなTPE素材でできていて、柔軟性がありながら形が崩れず、驚くほど柔らかいのに圧力分散性が高くて沈み込んだり癖がつかない不思議な素材です。私はオーダーメイド枕を含めて20以上の枕を使ってきましたが、こんな不満が付きものでした。
- 頭と枕のあいだが熱くなる(特に頭痛時は熱さがひどい)
- 首や肩が痛くなる、頭痛で目覚めることも
- 快適で完ぺきな枕を見つけても数日使うとやっぱり違和感が出始める
- しばらく使うと中の綿がずれたり、素材がへたったりして違和感が出始める
一番目の熱さや蒸れ問題は冷えピタを貼りまくる対症療法で対処していました。また頭痛薬と睡眠薬を飲めばとりあえず寝られるので支障は少なかったです。しかし、二番目の首や肩の痛みはどうしようもなく、夜中に痛みで目覚めることも多かったです。また首や肩の痛みから頭痛に発展して目が覚めることも非常に多かったです。
オーダーメイド枕や自分によくあった枕を選んでも、結局三番目や四番目にあるように数日で違和感を感じ始めたり、しばらく使うとへたりが出て合わなくなってしまいます。3つくらいの枕を常時ベッドサイドにおいて、その時一番快適なものを選ぶようにしていた時期もありました。
柔らかくしっかりと受け止めるヒツジのいらない枕
ヒツジのいらない枕には「至極」「極柔」「新」の3パターンがあります。
「至極」はスタンダードモデルで前後を入れ替えることで高さ8cmと10cmを選べるモデルです。これに対してやや高めの「極柔」と、細かな高さ調整が可能な「新」のバリエーション構成です。これまで首や肩、そして頭痛に悩まされてきた経験から低めの枕が合っていると考えていたのですが、お試しということでスタンダードな「至極」を購入してみました。
結果としては、説明にある通り両肩が軽く枕に触れる程度の深めの位置で頭を預けた瞬間まったく違和感を感じないことに驚きました。これまでの枕ではたとえオーダーメイド枕であってもどこかしら強く当たる場所・弱く当たる場所やサポートが足りない部分が生まれました。これは上向きや横向きの姿勢やその時の微妙な角度によってどうしても生じてしまうものです。枕に悩んでいない人は気にすることもない僅かな違和感です。しかし、おそろしく柔らかい構造のヒツジのいらない枕ではこうした違和感やムラがまったく感じられません。
更に手で触れるとおそろしく柔らかいにも関わらず、頭を預けると想像以上に沈み込まないことに驚かされます。これはハニカム構造のクッションにあるような高い圧力分散性のお陰で、柔らかいにも関わらず頭の重さを分散させてくれるお陰で不必要に沈み込むことを抑制しています。更にスポンジ系や中綿系の枕と違ってへたることもなく常にこの適度なサポートが維持されます。
しばらく使ってみて、私は8cmと10cmでいうと10cm側が合うことがわかりました。低めの枕や枕なしが合っていると思っていただけに意外でした。
なぜ高さ調整の幅が広い「新」を選ばなかったかというと、下手に調整幅が広いと合う高さを見つけられずに四苦八苦する苦労をまた味わう羽目になると考えたためです。さらにTPE構造が薄いことでパッと見の構造がなんだか弱そうで違和感を感じやすそうという先入観がありました。
スカスカの超通気性で全く熱感や蒸れを感じない
ヒツジのいらない枕は三角形を配列したような立体的な構造でほとんどが中空です。当然空気もなにもかもスカスカに通してしまいますから全く蒸れません。今まで悩まされていた枕と頭が触れる部分の熱感もまったくなくなりました。
寝返りを意識せずとも肩や首が凝らない
柔らかさや圧力分散性のお陰で頭を預けた瞬間まったく違和感を感じないヒツジのいらない枕ですが、そのお陰で意識的に寝返りをたくさんうたなくても肩や首が凝って痛みで目を覚ますことがありません。
通常の枕であれば、同じ姿勢で寝続けると痛みがでるため夜中に目が覚めるたびに意識して姿勢を変えて寝返りを打っていました。不眠症で薬も処方されているものの夜中に10回以上は目が覚めていたので、その都度意識して寝返りをしていました。
ヒツジのいらない枕に変えてからはこの悩みから解放されて、夜中に目覚める回数はあまり変わらないものの意識して寝返りをうつ必要がなくなりました。特に調子の良い日は夜中に目覚める回数もグッと減りました。まだ気が付いたら朝だったという快眠を得られたことはありませんが、これは不眠症のせいもあって元々そんな快眠は年に1度あれば良い方だったので仕方ありません。流石に不眠症までは解決してくれないようです。
難点はサイズとカバーの選択肢の少なさ
良いことばかりのヒツジのいらない枕ですがいくつかの難点もあります。
一つ目はサイズがやや小振りで大型モデルが存在しない点です。幅54cmなのでごく一般的なサイズではあるのですが、寝返りをうつことを考えると幅90cmや100cmのような大きなモデルもあればなお良いと思います。
二つ目はカバーの選択肢が少ないことです。少し特殊な形状と圧力分散性を持っているため専用サイズのカバーでないと圧力分散性を損なってしまいます。専用カバーは何種類が販売されているものの種類は少なくもうちょっと種類が充実してほしいと思います。
私は気にせず洗濯・乾燥してしまっていますが、説明によると洗濯機や乾燥機は不可らしいのも気になります。