警察は110番、消防は119番。
そして、海の事故では118番。
118番は海難事故等の通報用電話番号として20年以上前から運用されている緊急通報用電話番号です。
私自身釣りを趣味として嗜んでおり、多くの釣り人にこの番号を知ってほしいと考えています。
釣り人自身を守るためだけでなく、事故や事件を未然に防ぐため、事件に遭った時の自衛のためにも有効な電話番号なんです。
海難事故ならもちろん118番
118番をご存じの方のうち、多くの方が海難事故の通報先として118番を認識していると思います。
船から人や積み荷が転落した場合だけでなく、釣り人が海に転落した場合にも118番へ電話することができます。
基本的に海で何かあった時にはどのような内容であれば118番へ電話しても構いません。
万が一それが118番への通報として不適当な場合でも、すぐに転送や対応をしてくれます。
釣り人に関して言えば、堤防から落ちた、テトラポッドから落ちた、磯から落ちたなど落水事故関係。
それ以外にも何らかの事情で身動きが取れなくなった場合やすぐに帰ることが出来ない磯や沖堤防、筏での事故や怪我に関しても118番が使用できます。
事故・事件の予防のための118番
118番はこうした海難事故や海のトラブル以外にも、海上における密漁や密輸、不審船などあらゆる通報窓口として機能しています。
釣り人は全国各地、人がなかなか寄り付かないような場所であっても良い釣り場であれば足を運ぶものです。
そうした環境では、人目につかないことを良いことに密漁、密輸などが行われることがあります。
また、不審な動きをする船や何か異変に気が付くかもしれません。
そうした時に118番に通報することで、すぐに調査や取り締まりを行ってもらうことができます。
それ以外にも、例えば釣りをしていたら不審者を見かけた、暴力を振るわれた、金銭を脅し取られたなどの海辺での事件に関しても118番に通報して構いません。
110番や119番などと同じように、おかしいと思ったら躊躇いなく電話をかけてください。
実際に対応が必要かどうかの判断は電話を受けた海上保安庁が判断してくれます。
自分が現在地は自動的に送信される
とはいえ人が寄り付かない釣り場や海上では自分の位置をどうやって伝えれば良いのかわからないと思います。
目印の少ない場所や説明が困難な場所も珍しくありません。
最近ではスマートフォンの普及によりGPSを利用した現在地の確認ができるようになっていますが、余計な心配はご無用です。
118番に電話した場合には、その他の緊急通報と同じように自動的に自身の位置情報が相手に送付されます。
海上保安庁はこの位置情報を元に対応してくれますので、自分の正しい位置がわからなくても躊躇わず通報してください。
また、釣り場で不審者に追いかけられたとか、金銭を脅し取られた、あるいはそうした暴漢から逃げているなどの場合でも電話をすればすぐに位置情報が伝わるため一言「助けて」と伝えればすぐに駆け付けてくれます。
同様に急病や怪我で会話が困難な場合でも、駆け付けてもらうことができます。
Hey Siriにも対応
118番はその他の緊急通報番号と同じようにApple社のスマートフォン「iPhone」の音声アシスタントSiriを使って通報することができます。
釣り人の場合で言えば、例えばテトラポッドの上で足を滑らせて身動きが取れなくなった場合などに覚えておくと有効ですね。