【GPU冷却強化】ダウンクロックと電力制限で発熱を抑える!

ガジェット

RTX 2060と迎える初めての夏。

想像以上の発熱に四苦八苦して、こんな記事や、こんな記事であれこれと対策をしてきました。

出来ることはやりきった感はありますが、それでも発熱が激しくゲームなど負荷のかかる処理をすると80度を超えてしまいます。

本来、RTX 2060は消費電力や発熱の抑えられたグラフィックボードです。

しかし私の使う「MSI GeForce RTX2060 AERO ITX 6GB OC」はOCというキーワードが示す通りオーバークロックモデルです。

普段のコアクロック数は1890MHzで安定しています。

これまでの対策で、MSI Afterburnerというツールを使用してGPU温度をモニタリングしたり、ファンの速度を調整しました。

このツールを使用してダウンクロックと消費電力の制限を行うことにします。

ダウンクロックと消費電力制限でもパフォーマンスへの影響は軽微

これまでダウンクロックや消費電力制限を積極的に行わなかった理由は、単純にそれ相応のパフォーマンス低下を招くであろうと想像していたからです。

そもそもの性能を落とすことや、メーカーが設定した基準値を変えるリスクをなんとなーく避けていたのです。

しかし、夏の暑さも本格化した今(もちろんエアコンは使うけど)やっぱり温度の高さが気になります。

それ以上にファンの音が気になります。うるさい。

そこで、改めてダウンクロックや消費電力制限について調べたところ意外な事実が判明しました。

プレイするゲームや使用するツールにもよりますが、ダウンクロックや消費電力をしても、パフォーマンス低下は軽微であることが多いそうです。

例えば電力を80%に制限したとしても、パフォーマンスまで80%になるわけではなく、せいぜい95%程度で収まることが多いようです。

要するに、ベンチマークともなれば差が出るもののほぼ体感できない程度のパフォーマンス低下しかないようなのです。

そこで、早速試してみることにしました。

MSI Afterburnerでダウンクロックと電力制限

Afterburnerを使ったダウンクロックと電力制限はとっても簡単です。

ダウンクロックは「CORE CLOCK」の項目を下げます。

私は少しずつ下げて試した結果、-200MHzに落ち着きました。最大限下げてもパフォーマンスへの影響は感じませんでしたが、標準のブーストクロックの1680MHzに近くてキリの良い-200MHzとしました。

同様に「POWER LIMIT」の項目を下げることで電力を制限することができます。

私は最も低い78%まで電力を制限しています。

こちらもパフォーマンスへの影響は全く感じませんでした。

なお、変更後はフロッピーディスクマークの保存ボタンだけでなく、その右にあるチェックマーク(適用ボタン)を押下して設定を反映させる必要があります。

スクリーンショット上では65度という値を示しています。

これは4Kモニターを2枚接続し、片方の画面でゲーム(ロストアーク・4K)をプレイしつつ、もう片方の画面でGoogle Chromeを起動してYoutubeで動画を見たりあれこれしている時の値です。

これまで、ゲームを起動しているだけで75度以上をキープしていたものが、容易に70度を下回るようになりました。

更にファンの回転数も80%(静かではないけどうるさくないギリギリライン)に抑えることに成功しています。

これまではファンが100%回転することも間々ある状況でしたから、劇的な改善と言えます。

GPU温度に悩むならクロック数と電力制限

これまでいくつかのお金のかかる対策をしてきましたが、結果的にお金のかからないMSI Afterburnerを使ったダウンクロックと電力制限が最も効果的と言う結果がでました。

MSI AfterburnerはMSI社以外のグラフィックボードにも使用できます。

もちろんこれまでの対策も全くの無駄ではありませんから、気になる方は試してみてください。

【GPU冷却強化】グラフィックボードの温度を下げるための4つの対策 – ドリリウム

しかし、限界ギリギリのパフォーマンスを求めない方にとってはこのダウンクロック電力制限という2つの対策が温度対策の最有力候補となりそうです。

タイトルとURLをコピーしました