【水心より静か&安い】「GEX e-Air」をオススメする理由とエアポンプの未来

アクアリウム

我が家の水槽では様々なエアポンプを使ってきました。

そんななかで、最も高く評価しているのがGEX製のエアポンプです。

GEXのエアポンプは「e-Air」シリーズとして展開しており、その価格と静かさが売りです。

よくアクアリウム用エアポンプのなかでは水作の水心シリーズが高く評価されていますが、価格だけでなく静音性や品質も「GEX e-Airシリーズ」が負けていないと思いますので紹介します。

GEX e-Airシリーズ

GEXのe-Airシリーズはサイズごとに1000SBから9000FBまでの6つのバリエーションを展開しています。

簡単に紹介すると以下の通りです。

モデル吐出量口数調整販売価格
1000SB0.8L/分1口 653円
1500SB1.0L/分1口 765円
2000SB1.5L/分1口1,029円
4000WB2.0L/分2口1,245円
6000WB2.5L/分2口1,643円
9000FB2.5L/分4口 

※販売価格はAmazonにおける2019年1月25日時点のデータです。

※9000FBはあまり流通していないようなので以降の説明では除外します。

参考までに、水作の水心シリーズです。

モデル吐出量口数調整販売価格
SSPP-7S2.0L/分1口 1,216円
SSPP-3S2.5L/分1口1,463円
SSPP-2S3.5L/分1口3,270円

※販売価格はAmazonにおける2019年1月25日時点のデータです。

こうしてみると、別にGEXも水作も値段同じくらいじゃんということに気が付くと思います。

が、以降の説明でGEXの優位性がお分かりになるとおもいます。

エアポンプの静かさとは?

エアポンプの静かさとは、どのように実現されているのでしょうか。

過去にこのブログで、エアポンプを分解して静音化を図ったことがあります。

diy-kagu.hatenablog.com

そこでエアポンプの構造について解説しています。

ちなみに「水作・水心」の静かさの秘訣はメーカーの説明によると以下の3点です。

  • 2つのダイヤフラムを使用して振動を打ち消しあう(2Sのみ)
  • 振動吸収ゴム脚
  • 消音室

この3点は一見するとすごいように見えますが、どのメーカーのエアポンプも全く同じ構造です。

当たり前の構造ですが、なんとかセールスポイントを作り出すために苦肉の策としてこのようなポイントを挙げているのでしょう。

エアポンプは既に枯れに枯れた技術で作られており、よほど古いものや粗悪品でない限り構造は変わりません。逆にこれ以外の構造で作る方がコストがかかります。

基本的にダイヤフラムと呼ばれるゴムの袋を押して空気を発生させています。ダイヤフラムは、トイレの詰まりを取るヤツ(ラバーカップ)のゴムの部分と同じような代物です。

つまり、エアポンプの構造はこれと全く同じです。電気の力でシュコシュコしてるのです。だから、エアポンプと言う機械は元から音らしい音はそれほど発生しません。厄介なのは、高速にシュコシュコする時に発生する振動です。

これを消すために水作が言う以下の2点を採用しています。

  • 2つのダイヤフラムを使用して振動を打ち消しあう(2Sのみ)
  • 振動吸収ゴム脚

もし根本的な対策としてシュコシュコするスピードを抑えたいならスピードコントローラーとかインバーターを使う必要があり、高額になります。本末転倒?

GEX e-Airの方が静かな理由

さて、先ほど説明した通りエアポンプを静かにしたい場合に重要なのは以下の2点です。

  • 2つのダイヤフラムを使用して振動を打ち消しあう(2Sのみ)
  • 振動吸収ゴム脚

しかし、水作の場合には3.5Lの吐出量を持ち、やや高額な「SSPP-2S」しか2つのダイヤフラムを搭載していません。

一方で、GEXでは水作の「SSPP-7S」と同等の「4000WB」から2つのダイヤフラムを搭載しています。

つまり、構造から見た静かなエアポンプは以下の3つです。

この3つのエアポンプ以外は「構造上」静かさが1段劣ります。

もちろん実際に使用してみると、水作 水心 SSPP-7SGEX e-Air 1000SBもかなり静かです。GEX e-Air 1000SBはホームセンターなどでも恐ろしく安く手に入りますが、一度使ってみるとその予想外の静かさに驚かれると思います。

水作 水心 SSPP-2Sは突出して高額で、3.5Lという吐出量は普通多すぎて持て余します。

エアポンプの故障

エアポンプではメーカーを問わず運が悪ければ1年以内に、運が良くても3~4年もすると故障が発生します。

そのため、これまで紹介している水作もGEXも交換用部品を提供しています。

しかし、エアポンプの故障の大半はダイヤフラムの破れです。

数千円程度の価格帯のエアポンプであれば質の差はほぼありません。運と使い方です。

特にエアの吐出を塞いだり、詰まり気味のエアストーンを使うと寿命を大きく縮めてしまいます。

エアポンプは先述の通り枯れに枯れた技術を使っています。

つまり、超アナログな構造です。

だから自分で修理するのも簡単です。

▼過去の記事でエアポンプの修理方法を解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

私がGEXを勧める理由は、構造のシンプルさもあります。

基本的に仕組みは変わらないのですが、水作の方が少しごちゃついています。

まとめ

水槽はインテリアの一部です。

エアポンプに静かさを求めるのは当然のことです。

その一方で、メーカーは枯れた技術を使いまわすだけで実際のところ本質的な静音化には取り組んでいません。

個人的にはGEXを勧めていますが、水作でも構わないと思います。

GEXのe-Airシリーズや水作の水心シリーズであれば、そのままでも音が気になることはほぼないでしょう。

2つのダイヤフラムを採用したいくつかのモデルならなおさら静かです。

もしそれでも音が気になるのであれば、水槽台などを設置してエアポンプを仕舞いこむ、小さな木箱を買ってきてエアポンプを仕舞うなどの対策が有効です。

アクアリウム用品メーカーにはもう少しエアポンプに開発費を投じてもらいたいものです。

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