梅雨も半ば。我が家のレモンにカミキリムシが寄ってくる季節になりました。
カミキリムシは柑橘類をはじめとした果樹や樹木の幹に卵を産み付けるため、幹や枝を食害します。
食害を受けた部位から先は生長が滞り、枯れてしまう場合もあります。
果樹につく害虫のなかでも特に注意が必要です。
スミチオンやベニカなど、市販の農薬が効果を示すこともありますが、私の経験上ほとんど効果が感じられません。
もしかすると散布直後は効果があるのかもしれませんが、適切に展着剤を使っていてもなお、散布間もないころからカミキリムシが寄ってくることがあります。
結局のところ、効果的な対策は「捕殺」しかありません。
カミキリムシの捕殺は気持ち悪い
カミキリムシも生きています。
果樹や庭木のためとはいえ捕殺するのはなんとも心苦しいところです。
それでもなお捕殺するというのに、捕殺するのが気持ち悪いだなんてひどい言いぐさです。
でも、カミキリムシって大きいです。
写真はあえて掲載しませんが、あれだけ大きな甲虫を捕殺って・・・ちょっとゾッとしてしまいます。
カミキリムシを森へ帰したり、近くに放ったところで、どこかの木を食害することには変わりはありません。
私も昔は少し離れた山に離したり、潰すなんてとても出来ずに網に入れて弱るのを待って放していました。よく考えると、これも残酷な話です。
カミキリムシの捕殺はゴキジェットが最強
そんな経緯でカミキリムシには苦手意識があったのですが、ある時に気が付きました。
カミキリムシは甲虫。
甲虫ならゴキジェットが効くんじゃないか?
実は以前、普通のカやハエに効果のある殺虫剤であるアースジェットを使用したことがありました。
あまり目に見えた効果はなく、長時間吹き付けてようやく退治することが出来るという、微妙な結果でした。
それに果樹に殺虫剤を吹きかけるのは抵抗があり、それ以来殺虫剤は使っていませんでした。
なんで今まで思いつかなかったんだろうとゴキジェットを試すと、効果は劇的!
ゴキブリですらしばらく吹きかけないと効果がないのに、カミキリムシに吹きかけると1吹きで強烈に効きます。
2~3秒も吹きかければ確実に退治することが出来ます。
使い方に要注意
もちろん、果樹に直接吹きかけるのはよくないので、柄の長い虫取りアミなどで捕獲してから吹きかけるのが良いでしょう。
アース製薬さんなどのサイトでは、食用作物用以外の殺虫剤を野菜や果物、果樹に使用しないよう明記されています。
ただ、現実問題としてはキッチンで殺虫剤を使った後に食事をすれば、多かれ少なかれほぼダイレクトに殺虫剤を経口摂取しています。
ゴキブリとの激戦で殺虫剤を使いまくれば、それこそダイレクトに吸い込んでいます。
果樹に多少殺虫剤がかかったところで、それに比べれば誤差のようなもののような気もします。
ただし、メーカーがはっきりと「使うな」と説明している以上は捕獲して果樹から離れたところで使用するのが良いでしょう。