ジャダーが出ていたフロントブレーキローターを交換するついでに、パッドとオイルも交換します。
ジャッキアップして馬をかけますが、これだけでかい車だと怖いですね。2.5トン。自宅で作業する場合には、1輪ずつジャッキアップして、馬をかけて慎重に作業したいところです。フレームのおかげで、ジャッキアップポイントは無限にあります。
まずはフロント。
おそろしいくらいに小さいです。ドイツ車との考え方の違いを如実に表しています。なお、代わりにサーボがおそろしいほど大きいです。
裏側を撮ってみたのですが、暗いです。
キャリパーを固定しているのが21mmのボルト2本。そしてパッドを固定しているのが17mmのボルト2本です。これがまた硬く、タイヤ交換用のトルクレンチを使用しました。よくタイヤ交換用に売っている安物のでかいトルクレンチです。大抵、そうした安物のトルクレンチには17mm、19mm、21mmあたりのソケットがついていますから、そのまま使うことができます。
17mmを緩めてパッドを外し、21mmを緩めてキャリパーは吊るしておきます。絶妙なバランスでアームの上に置くこともできますが、ワイヤーがあると安心です。
ブレーキディスクまで交換しない場合には、21mmは触れなくてOKです。
ブレーキディスクは、写真を撮り忘れていましたが、内側がギザギザなワッシャー2つで固定されています。よく小さなボルトで固定されていたりしますが、それと同じで不要なものですから、ニッパーとか貫通ドライバーとかで破壊します。
ディスクを交換しましたら、キャリパーを交換します。
あるものを外して取り付けるだけですが、この日はカメラを忘れたので、手の汚れる作業の最中の写真が全くありません。パッドと金具を交換するだけ。
残骸です。鳴き止めグリスはつけません。
続いてリアを作業します。
こちらはリアキャリパーの裏。フロントは17mmで固定されていたパッドの部分ですが、リアは10mmで固定されています。当然トルクも弱いです。フロントにも増してブレーキは貧弱ですが、BMWの基準で考えてはいけません。
交換を終えたフロントの様子。
ギザギザワッシャーがないのでブレーキディスクはがたつきますが、ホイールと一緒に締めるので問題ありません。キャリパーはいくらこすっても綺麗にならないので、耐熱シルバーで塗りました。酷い仕事ですが、これは汚れ隠しなのでOK。
リアも交換しました。こちらはパッドだけです。こちらはまだ磨けば綺麗になったので何も塗っていません。
ジャダーも消えてすっきり。
気持ち良いブレーキングが戻ってきました。