梅雨時期はガーデニングや家庭菜園において、多くの生長著しい嬉しい季節である反面、高温多湿の影響で害虫が発生して、植物を弱らせたり、病気を運んできたりします。
そんな中でも一際目立つ存在がコナジラミです。
そのなかでも特に小さなタバココナジラミは1ミリを切る極小サイズです。
白い点が飛んでいるようにしか見えないかもしれません。
コナジラミの見分け方
コナジラミは非常に小さな羽虫で、よく見るとガのような見た目をしています。
虫の写真は苦手な方も多いと思います。また見たい方はこちらのサイトで詳しく紹介されています。
コナジラミ(症状と対策) | 病気と害虫の話 – みんなの趣味の園芸 NHK出版
1箇所に密集することは少なく、枝葉にパラパラと満遍なく止まっています。
野菜でも草花でもお構いなしで、手入れのために枝葉に触れるとビックリしてブワッと舞い飛びます。ビックリするのはこっちです。
あまりに小さいため気持ち悪さもなく、草花に対しては劇的な実害もないため放置されることも多いです。
植物につく小さな虫の例に漏れず、葉から汁を吸います。だから、あまりにも大量発生すると植物が枯れてしまう可能性がありますが、そこまで行くことは稀。コナジラミがいても、全く関係なく元気よく育つ植物の方が多いかもしれません.
コナジラミの危険性と厄介さ
コナジラミ自身は葉から汁を吸うだけで、そこまで大きな被害を与えることはありません。
しかし、虫がつくと厄介なのがウィルス病の媒介です。一般的に植物のウィルス病は治療が不可能で、緩やかに枯死していきます。
そのためウィルス感染の症状が出た場合には、速やかに該当株を引き抜いて離れた場所で枯らし、処分しなければなりません。
また、コナジラミの排泄物がすす病という病気の原因になことがあります。
これは特にコナジラミが大繁殖した場合に発生します。
いずれも害虫の影響としてはありふれたものですが、問題なのはその生命力の強さです。
具体的に言えば農薬が非常に効きづらい虫です。
なお、コナジラミは人には影響はありません。
シラミと聞くと、あの頭に付くやつ?なんて思い浮かべてしまうかもしれませんが別物です。
コナジラミの予防と対策
コナジラミの対策は大きく分けて4つに分けられます。
1.通気性をよくする
多くの病害虫に有効な予防策ですが、コナジラミにも有効です。
剪定を行い、あるいは株と株の感覚を広げて通気性を良くしてください。
鉢植えなら風のよく当たるところに移動するのも良い方法です。
ジメジメしてはいけないので風通しの悪い日陰などではなく、出来るだけ日が当たり風が通る場所に設置しましょう。
野菜では収量や果実の生長のために、間引いたり、適切に仕立てたり、剪定を行います。
一方で、草花の場合には意図的に鬱蒼と生い茂らせることもあると思います。生い茂った内部は通気性が悪くジメジメ。コナジラミも当然発生しやすいです。
2.手で駆除する
コナジラミは葉の裏で汁を吸い、繁殖し、増えていきます。
そのライフサイクルは葉の裏で繰り広げられるので、日々チェックして葉の裏をきれいに保てば数を減らすことができるでしょう。
育てている野菜や草花の数が少なく、薬も使いたくない場合には有効です。
成虫はすぐに舞って逃げますが、幼虫やサナギ、タマゴの状態なら1撫ですれば一掃できます。
3.農薬を使う
コナジラミは農薬が効きにくいとお話ししました。
例えばコナジラミに効果があると謳っているモスピランという薬剤がありますが、試したところ効果はいまいち。
効くには効くのですが、1~2割は残ってしまい、そこからまた日が経つにつれて増えていきます。
そんなコナジラミに困った人が行き着く先こそ「ベストガード」です。
コナジラミに悩んだら、もうこれ一択。バッチリ一発で効いて、翌日にはもう全くコナジラミが見当たらなくなります。
4.黄色い粘着シートを使う
ガーデニングや家庭菜園をしている方にはお馴染みの、虫を捕らえる黄色い粘着シートです。
これでもコナジラミを捕獲することができます。
残念ながら一網打尽とはいかず、少し減ったかな?という程度で、撤去すればまた繁殖して数を増やし始めます。
基本的には2番の手で駆除する方法と組み合わせて使うことをおすすめします。
黄色い粘着シートを設置した上で、毎日でも隔日でも良いので葉の裏面をきれいに拭ってやれば、効率的に薬を使わずコナジラミを減らすことができます。
まとめ
今年の梅雨は早くに始まり、最近始めた花壇で発生したコナジラミが最近では家庭菜園エリアを侵食し始めました。
いい加減本腰を上げて対策が必要になりましたので、同じく困っている方のために対策をまとめてみました。
薬に抵抗がないならベストガードを使う。
薬が嫌なら毎日手で駆除+黄色い粘着シートが有効でしょう。