SONYのアクションカム「SONY HDR-AS300」をレビューします。
時間に余裕が出来て、バイクでうろちょろすることが増えたため折角なら綺麗な光景を記録に残したいと思い購入してみました。先日あげたこちらの記事で、散々比較検討しつくした結果、「SONY HDR-AS300」を選択しました。
SONY HDR-AS300を選んだ理由
アクションカムには大きく分けて以下の3通りの選択肢があります。
- GoPro HERO6 Black
- SONYのアクションカム
- 中華GoPro
アクションカム以外にも、デジカメやビデオカメラという選択肢もありましたが、今回はメインの用途がバイクと言うことでアクションカムのなかから選択しました。また、映像を残すという用途から、中華GoProは候補から外れました。
GoProとSONYのアクションカムシリーズの最大の違い
GoPro HERO6 BlackとSONYのアクションカムシリーズの最も大きな違いはGoProは防水であり、SONYは光学式手振れ補正があるという点です。
GoPro HERO6 Blackは防水のため、バイクで撮影をしながら、遊びに行った先で水濡れを気にせず撮影ができます。一方でSONYには防水機能がないため、色々シチュエーションに合わせて防水ケースを使用する必要があります。
マウントやワンタッチシューを使っている場合にはこれらも付け替える必要があり、予想以上に手間です。そして、バッテリーの交換やMicroSDカードの交換の時も防水ケースを外す必要があります。
どんなシチュエーションでもそのまま手間なく持っていける。これがGoPro HERO6 Blackの強みだと考えています。
一方でSONYには光学式手振れ補正が備わります。Youtubeなどで実際の映像はいくらでも確認できますが、手振れに対しては絶対的にSONYの方が優秀です。これはバイクと言う振動や揺れの避けられない乗り物には嬉しい機能です。
GoPro HERO6 Blackの電子手振れ補正は、バイクのように断続的に早く周期で振動を受けるシチュエーションをあまり想定していない、というか対応できていないようです。これは光学式手振れ補正のあるSONYでも同様で、SONYであってもハンドルマウントした場合には小刻みな振動を消しきれません。バイクの振動は「手振れ」ではありませんから致し方ないです。
GoProとSONYのアクションカムシリーズの2番目の違い
次に大きな違いはGoPro HERO6 Blackにはディスプレイが備わっているという点です。
特にアクションカムにおいては、頭や胸、ハンドルなどにマウントした時、きちんと望んだ角度や明るさで撮影ができているか、都度確認が必要です。この時に小さくてもディスプレイがあることで手軽に確認が行えます。
SONYの場合にはディスプレイがなく、ライブビューリモコンと言う専用のディスプレイ付きデバイスが販売されています。本体とのセット販売もあり、セットで購入してもGoPro HERO6 Blackと同程度の価格です。
もちろんライブビューリモコンがなくても、手持ちのスマートフォンなどでWiFi接続して確認したり操作することができます。
最終的にSONY HDR-AS300を選んだ理由
以上のような違いに悩み、最終的にSONY HDR-AS300を選んだ理由はやはり手振れ補正です。レジャー用とがメインか、せめてレジャー用途が半分以上を占めるのであればGoPro HERO6 Blackを選んでいたでしょうが、今回は9割以上がバイクとなる予定だったのでSONY HDR-AS300を選択しました。
なお、4Kの必要性を感じなかったため4Kに関しては全く評価の対象にしていません。
なお、SONY HDR-AS300の購入にあたり、調べに調べ抜いて得た知識はこちらにまとめてあります。もしカメラ選びに悩んでいる方は参考にしてみてください。
開封
パッケージから本体のコンパクトさが伺えます。
中身は本体、防水ケース、バッテリー、充電ケーブルとシンプルです。
揃えた方が良いアクセサリー
今回、いまいちライブビューリモコンの必要性を感じられずに購入しませんでした。
これは正解で、スマートフォンで十分(というか色々操作や設定ができてスマホの方が便利な気がする)なのですが、いくつかそろえると便利な付属品があります。
レンズカバー
まず始めにレンズカバーがあると良いでしょう。
もちろんそのまま使ったところで、そう簡単に映像に影響を及ぼすほどの傷はつきません。しかし、アクションカムは過酷な使い方をしますから、念のためにカバーがあると安心です。
なお、防水ケースに入れた場合は当然ながら必要ありません。私の場合は、大半のシチュエーションで防水ケースを使っているため、せっかく買ったのにあまり出番がありません。
クイックシュー
次に各種マウントとの脱着をワンタッチで行えるクイックシューがあると便利です。
例えばハンドルマウントしてバイクに乗り、目的地に到着したらワンタッチで取り外して、三脚やバーに付け替える。そんな動作がワンタッチで行えます。
本来なら三脚のネジをくるくるしなくてはいけないですから、大分楽になります。
なお、実際にHAKUBA クイックシュー2のSサイズを取り付けた様子がこんな感じです。
予備バッテリーとモバイルバッテリー
次に予備バッテリーとモバイルバッテリーがあると良いでしょう。
標準ではバッテリーが1個付属し、バッテリーの充電器はありません。SONY HDR-AS300の実際の撮影可能時間はせいぜい1時間半ほどです。もちろんモバイルバッテリーを接続して給電しながら撮影をすることはできますが、防水ケースを使用していない場合に限ります。
そこで、予備バッテリーを使用して、充電が着れたらバッテリーを交換し、使ったバッテリーはカバンの中でモバイルバッテリーを使って充電する運用がベストだと思います。
今回私は以下の商品を購入しました。
充電器とバッテリーが2個ついて2000円ほどと非常に安価です。バッテリーも純正品の8割程度はもつ印象です。
グリップ兼ミニ三脚
最後に三脚にもなるグリップがあると便利です。
バイクの走行動画の撮影には不要ですが、バイクから降りた後、カメラを手持ちしたり固定して撮影するのに便利です。上述のクイックシューを付けることで、ハンドルマウントからこちらのグリップにワンタッチで切り替えができて非常に便利です。
今回私が購入したのはこちら。類似品もたくさんあります。
外部マイク
音声を録音するために外部マイクがあると便利なのです。
私も実際に2種類購入しました。
しかし、どうにも満足いっておらず、まだ模索している段階です。
このaudio-technica AT9911は4000円したのですが、やたら高音のノイズばかり拾ってしまいます。確かにすべての音を聞き取れるレベルで録音は出来るのですが、ノイズが目立って仕方ありません。ノイズと言うのは、例えば室内で録音している時、部屋の隅っこで動いている扇風機などの音をやたら強く拾ってしまうのです。
一方で300円で買えるiBUFFALO BSHSM03BKの方がバイクのエンジン音など環境音をほどよく録音してくれます。
特にバイクでの撮影では、コードを伸ばすのもリスクがあるため、下記の純正アクセサリーのワイヤレスマイクを買おうか悩んでいます。ちょっと高いので、悩んでいます。
バイクに必要なアクセサリー
次にバイクの走行動画を撮る際に揃えた方が良いアクセサリーです。
始めに、バイクの走行動画を撮る際に最も良いのはヘッドマウントです。ヘルメットにバイクを固定する方法です。次点でチェストマウント(胸元に固定する)ですが、前傾姿勢になるバイクではあまり有効ではありません。
ハンドルに固定するハンドルマウントは、路面からの振動をモロに受けるため、光学式手振れ補正のあるSONY HDR-AS300でさえ振動を抑えきれません。路面が悪いとブレブレになります。
ヘルメットマウントキット
SONYのアクションカムには多種多様の純正マウントがありますが、ヘルメットにマウントできるキットがこちらです。こちらは間違いなく価値のあるマウントです。
実際に取り付けた様子が以下の写真です。
カメラとマウントの固定は三脚用のネジ穴を使うため、防水ケースがあってもなくても使用することができます。
マウントは上下・左右に加えて左右の傾きも調整することができる優れものです。
ハンドルマウントキット
ヘッドマウントは素晴らしい映像を撮るためには必要ですが、やはり頭に重量物が乗っかることで疲れてしまいます。そこで移動中どうしても美しく撮りたいものがない場合には、ハンドルマウントも積極的に活用しています。
こちらもSONYの純正アクセサリーが存在します。
ヘルメットマウントと違って機能的に特別な点はないため、純正品を必ずしも選ぶ必要はないでしょう。実際に私は以下のハンドルマウントキットを購入しました。Amazonのベストセラー1位です。
実際に取り付けた様子がこちらです。
上述のクイックシューも使っています。
SONY HDR-AS300の良い点・悪い点
それでは実際に1カ月以上使用してみてわかった良い点と悪い点を紹介してみたいと思います。
SONY HDR-AS300の良い点
映像が綺麗
画質でいうと、それこそ歩いたり定点で撮影すればかなり綺麗な映像を撮ることができます。バイクの振動の影響を受けるとどうしても劣化してしまいますが、それでもかなり綺麗な映像を撮ることができます。
バイクで撮影する際には、ヘルメットマウントすることで振動はほとんど気にならなくなります。
手振れ補正が優秀
手振れ補正が優秀です。
実際に手持ちしてみるとわかりますが、気持ち悪いほど手振れが吸収されています。
SONY HDR-AS300の悪い点
ヘルメットマウントすると首・肩が疲れる
SONY HDR-AS300は、GoPro HERO6 Blackに比べて重量が軽く、更に前方投影面積が狭いため風の抵抗を受けにくいです。それにも関わらずヘルメットマウントすると思いのほか重量や風の抵抗を感じます。
そのため、ヘルメットマウントをすると顕著に首や肩が疲れやすくなります。
ヘルメットマウントするとせっかくのクイックシューが活かせない
次にヘルメットマウントをする場合には、ヘルメットマウントキットとカメラを三脚用のネジ穴で接続する必要があります。クイックシューは使えませんから、せっかくのクイックシューを活かすことができません。
これはSONY HDR-AS300に限った話ではなく、ヘルメットマウントする以上は避けられない問題です。
ディスプレイがあるとやっぱり便利かも
最後にディスプレイです。
ヘルメットマウントする際にはディスプレイがあっても確認はできませんから、スマートフォンを使用するわけですが、バイクから降りて手持ちで撮影する際、特に定点で撮影したい場合にはやはりディスプレイがあると主に画角の確認がしやすいと思います。
いちいちスマホを出すときが面倒な時があるというわけです。
まとめ
まとめると、SONY HDR-AS300には大満足です。
特に大きな不満もなく、映像は綺麗で価格は安い。言うことありません。
バイクの撮影、そして経由地や目的地での撮影をする場合には、どうしても手間は避けられません。本来であればバイク用にSONY HDR-AS300、経由地や目的地で遊ぶ・レジャー用にGoPro HERO6 Blackがあると理想的だと思いました。