アオムシやヨトウムシをはじめ甲虫類にも幅広い効果を示す農薬「トレボン粉剤」ですが、粉剤という名前の通りめちゃくちゃ細かい粉状の農薬です。
この粉を満遍なく植物に散布する訳ですが、専用の散布器がないと綺麗に散布することは難しいです。ガーゼなどにくるんでポンポンと粉を当てていくことも出来ますが、非常に時間と手間がかかり現実的とはいえません。
そんなトレボン粉剤をうっかり買ってしまった私の間違いと対策を記録に残します。
水で溶かして散布したら効果なし&農薬取締法違反
先に結論から言うと、農薬はいくつかの法律で様々な決め事がなされており、使用上の注意等を守らず使うと農薬取締法という法律に違反することになります。また、トレボン粉剤のメーカーである三井化学アグロ株式会社に直接問い合わせたところ、水に溶かして散布しても効果は得られないそうです。
※実際には水に溶けだすわけでも水で効果がなくなるわけでもないと思うのですが、メーカーとして試験をしたわけでもないし、そもそも法律違反なので効果なしと回答されたんだと思います。
三井化学アグロ社に問い合わせた際の対応から察するに、同じような問い合わせを何度も受けているように感じられました。
家庭菜園では、液状の農薬を散布する「噴霧器」は所有している人が大半ですが、粉の農薬に対応した散布器を所有している人はごく僅かでしょう。また、どうしてもトレボン粉剤が使いたいから散布器を買おう!という人も少ないものと思われます。
トレボン粉剤の上位互換?「トレボン乳剤」
トレボンの効果に惹かれて購入した方に向けて、水で希釈して使う「トレボン乳剤」という商品があります。
こちらはトレボン粉剤の乳剤バージョン、と思いきや効果を見てみるとどうにもトレボン乳剤の方が適用害虫の種類が多いように見受けられます。家庭菜園をする方であれば誰もが持っているであろう噴霧器で使用できるだけではなく、効果も高いとなれば、粉剤を買ってしまった自分にガッカリです。
これなら粉剤は売らずに乳剤だけ売ればいいのに、と思うのですが何か事情があるんでしょう。結局我が家には使わなくなったトレボン粉剤と、大活躍間違いなしのトレボン乳剤があります。
噴霧器がないならスプレー版トレボンがある!
更に、噴霧器を持っておらず普段はスプレータイプの希釈済み農薬しか使わない方も居られるかと思います。そんな方にトレボンを希釈した薬が販売されています。それがアースガーデンTです。
異なる会社ですが、トレボンを薄めたもので間違いないようです。