ポータブル電源の充電時間と真夏のエアコン駆動時間を試してみた

ガジェット

災害時に備えて2kWhの容量を誇るポータブル電源「EcoFlow Delta 2 MAX」を購入しました。

また、これにあわせて同社の220Wソーラーパネルも購入しましたのでいろいろなシーンで検証してみました。

真夏にエアコン(24度)の駆動時間

真夏に8畳の部屋で2020年製のエアコンを動かしてみました。外気温は日陰の温度計で36度程度です。

エアコンを使用していない状態での室温は30度前後で、ここからエアコンを24度設定で動かし続けてみました。エアコンをつけるタイミングの差もあり検証するたびに結果は変わりましたが、おおむね8時間~10時間程度エアコンを駆動させ続けることができました。

エアコンは起動時に部屋を冷却させるときに電力を消費しますが、それ以降は0W~200W程度を行き来しながら室温を保つ動きを繰り返しました。我が家は気密断熱の考えもない築20年超えの木造一戸建てですが、家の気密や断熱性が優れている場合には更に長い時間駆動させ続けることができるでしょう。

後述しますが、ここにソーラーパネルによる充電を含めることで更に長時間駆動が可能になります。

エアコンをポータブル電源で駆動させる際の注意点

エアコンは天井付近に取り付けられているため、ポータブル電源に電源ケーブルを直接つなぐことが困難です。

エアコンは大きな電流が流れるため専用の回路に延長コードなしで接続する必要があります。しかし、非常時を想定してエアコンを動かすため2sqという太い電線を使用した延長コードを使用し、その他の機器を接続しない状態で検証を行いました。(エアコン用延長コードなる製品もありますが基本的に太い電線を使用した延長コードです)

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非常時にエアコンを使うとも思えませんが、基本的に大電流が流れる多くの機器はエアコンと同様の慎重な扱いが必要です。レンジやIHヒーターなど消費電力が大きな機器を非常時にポータブル電源で動かしたい場合には太い電線を使用した延長コードを備蓄の1つに加えることをおすすめします。

東側の日当たりの悪い窓の内側での発電量

東側の日当たりの悪い窓の内側にソーラーパネルを置いてみました。

EcoFlowの220Wソーラーパネルは横幅が2mほどありますが、すべてを開く場所はなかったため3面分だけ外を向いている状態で、窓辺に直立させました。かなりの悪条件といえます。

残念ながらこのような条件下では朝日が差し込む朝方でもバッテリーに表示される発電量は0Wとなりました。しかし、ソーラーパネルの電圧をはかると僅かに発電自体はしているようで、数時間放置したところバッテリー残量が2%ほど増加していました。

日当たりの良い庭の真ん中での発電量

日当たりの良い南側の庭にソーラーパネルを広げてみました。

少々雲のある晴天で8月の昼間で発電量は150W~180W程度で良好です。快晴であれば200Wも期待できそうです。順調にいけば4時間で30%~40%ほどの充電が期待できそうです。しかし、意外なことに電柱の日陰が少しソーラーパネルに重なるだけで発電量が100W程度まで低下してしまいました。

電柱は細長いですから影もソーラーパネルのごく一部に過ぎないのですが、僅かな日陰でも影響は大きいようです。

日当たりの良いベランダでの発電量

日当たりの良い庭では電柱の影が重なるため、電柱の影響を受けないベランダで実験してみました。

庭を計測した時と同様に少々雲のある8月の晴天で検証しました。やはり電柱を含め日中に影ができないということで160W~185W程度で順調に推移し、影が落ちることもないため安定して充電ができました。日の出から日の入りまで充電することで65%程度充電することが可能でした。快晴であれば1日で70%以上の充電も可能かもしれません。

単純計算すると真夏にエアコンをバッテリー単体で10時間、ソーラーパネル発電分で7時間駆動することができそうです。

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