2019年10月14日
3台目のバイク用前後ドライブレーコーダーである「AKY-988G」を取り付けましたのでレビューします。
これまでDV188、AKY-868Gとバイク用ドライブレコーダーを乗り換えてきて、この度最新のバイク用前後ドライブレコーダーである「AKY-988G」を取り付けました。
これまでの使用経験を踏まえて「AKY-988G」をレビューしていきます。
AKY-988Gは第3世代・中国製ドライブレコーダー
カメラが別体で2つ付属するバイク用の前後ドライブレーコーダーの原点といえるのがDV188です。
従来のドライブレコーダーはアクションカムの延長線上にあるようなモデルが多く、バイクの外観を損ねる上、ドライブレコーダーとしての機能も不十分でした。
こちらのデイトナ製ドライブレコーダーが良い例です。
デイトナ(Daytona) Mio(ミオ) バイク用 ドライブレコーダー 前後2カメラ 駐車監視 200万画素 microSD 64GB…
そんな不満を解消しつつ、中国製ということで怪しい保証や品質と共に低価格に販売され始めたのがDV188です。
後継モデルと比べるとカメラが小さく低価格と未だに競争力のある製品だと思いますが、現在では販売しているお店もかなり減りました。
そしてその後継モデルとなるのがDV688であり、(多分)それを基にAKEEYO社が独自仕様で販売したのが私がこれまで使用していたAKY-868Gです。
AKY-868GはDV688と比べると本体の防水性がない代わりにGPS機能や低価格を実現していました。いずれも見た目はほとんど同じで、本体は太いコードが4本も出ているうえに野暮ったいデザインでした。
つまり、防水性が求められるような場所に取り付ければバイクの外観を損なうわけです。
主にこの点を理由に私はDV688ではなくAKY-868Gを選択しました。
▼ここら辺の比較は以前徹底的に行っています。
そしてその後継となるAKY-988Gが最近発売になったわけです。
正直に言ってしまえば、ドライブレコーダーとしての性能はDV188の時点で既に十分満たしていました。
ドライブレコーダーに過剰な画質は不要です。
何が起きているか、信号は何色か。
その程度がわかれば十分なのです。
AKY-868G(DV688)はDV188に比べて画質を大きく向上させ、GPS機能を付与しました。
今回のAKY-988Gは一体何が進化したのか徹底的にチェックしていきたいと思います。
AKY-988Gと旧モデルの違い
AKY-988Gの進化したポイントや気づいた違いを紹介します。
先に結論を述べれば、性能的な進化は軽微なものの使い勝手や運用面を考えた様々な改良が施され、より洗練された製品になった印象です。
①本体のデザイン向上
私が最も大きく変わったと感じるのが本体のデザインです。
これまでのモデルは本体のデザインが非常に野暮ったく、とても目につくところには置けないものでした。
しかし、今回のモデルから液晶部分が拡大し、デザインも一新されたことで「ギリギリ許容範囲内」のデザインに変更されました。
また、本体から出る配線はこれまで通り4本ですが、心なしか細くなっているようです。(勘違いかも)
▼こちらがAKY-868G(DV688)の本体デザイン。DV188もほぼ同じです。ダサい。
②本体の防水性向上
本体のデザイン改善にあわせて、本体に防水機能が追加されました。
これまでのモデルでは、本体を見える場所に取り付けるメリットはほとんどありませんでした。
しかし、今回から次に説明する「速度や時間表示機能」が追加されたため価値のある防水性となっています。
③速度や時間表示機能の追加
こちらの画像をご覧いただければわかる通り、走行中は速度や時間を表示する機能が追加されました。
速度は重要ではありませんが、バイクに乗っていて時間が気になることが多々あります。
個人的にはかなりありがたい機能です。
③カメラの台座の変更
カメラは旧モデルと同じ大きさですが、台座が薄く細長い金属製に変更されています。
実は旧モデルも途中からこのタイプの台座に変更されました。
DV188は更に薄い金属製で、曲面にも取り付け可能でした。
しかし、これが2世代目のAKY-868G(DV688)では分厚い樹脂製になってしまったため、曲面に対応できなかったのです。
この新型は細長い金属製となったことで、曲面にも対応できるようになりました。
④ハンドルに取り付け可能なリモコン
本体のデザインが改善したといっても本体を見えない場所に取り付ける人は多いと思います。
そんな時に便利なのがリモコンです。
これは旧モデルにも存在したのですが、両面テープで取り付けるタイプでした。
新型ではハンドルにクランプ出来る構造になっています。
⑤USB給電が可能に
新型ではUSBタイプの電源ケーブルが付属されるようになりました。
これにより特別な配線をせずともモバイルバッテリーや既存のUSBプラグから給電することが可能になりました。
⑥サポート体制の進化
従来のAKEEYO社のサポートはメールやLINEを使ったものでした。
いつから始まったのか不明ですが、今回のAKY-988Gのパッケージを見ると日本国内に拠点と電話回線を用意したようで、サポート体制が劇的に改善しています。
説明書の日本語も自然なものになり、全体的に「中国製品らしい悪さ」がなくなっています。
⑦高感度性能の向上
性能の進化としては唯一この一点が明記されています。
これまで以上に暗所性能が向上しているようです。
詳しくは実際に走行している様子を動画にしているので、この記事後半のリンクからチェックしてみてください。
取付と注意点
今回はヘッドランプの斜め上あたりにフロントカメラを取り付けました。
使用したのはエーモンのエアロ用両面テープです。
特に取り付けについて難しい点はないのですが、付属の両面テープは劣化している場合があるのか接着力が弱いことがあるので、強力な両面テープの使用をオススメします。
そのなかでも、振動や屋外での使用を想定されたエアロパーツ用両面テープは最適です。
配線はヘッドランプの後ろに通して、
タンクの下を這わせてシート下の本体までひいています。
リアカメラはテールランプのステーに取り付けました。
テールランプやナンバープレートが取り付けられている金属ステーはかなり柔らかい鉄製で、簡単に穴が開きました。そのため両面テープ+付属のネジで固定しました。
配線はリアシート下(タイラップが見えている)を通してシート下の本体までひいています。
本体は結局露出させずにシート下に収納しました。
リモコンやGPSセンサーは不要であれば取り付けなくても問題なく動作します。
レビュー
機能や操作性については旧モデルから順当に進化しており、特に言及する点はありません。
「中国製品らしさ」もなくなってかなり洗練された製品であると思います。
昼間・晴天時の走行映像
50m程度離れた車両でも1フレームを切り出してズームすることで4桁の大きな数字を判別できる場合があります。
ドライブレコーダーとして考えれば十分以上の画質です。
やや色味に癖がありますが、くっきりと映るためドライブレコーダーとしてはアリだと思います。
昼間・雨天時の走行映像
晴天時とほぼ変わらない映像で録画することが出来ています。
撮影時は本降りで、天気予報では激しい雨と表現されていました。
ただ、フロントの雨粒は全く気にならないのですが、リアはたまに雨粒が映像にかぶることがありました。
設置場所(雨がかからない、もしくは風が当たる)を検討しても良いかもしれません。
トンネルの走行映像
光量が安定せず、夜間よりも過酷なケースもあるトンネルでの走行です。
予想以上に綺麗に撮影が出来ており、車種や周囲の状況は当然のことながら、ナンバーまで多くの場合識別可能でした。
動いている映像を見るとぼやけているナンバーでも、動画編集ソフトに取り込んで1フレームずつ進めながら見ることでナンバーを確認することができます。
夜間・晴天時の走行映像
夜間の走行ではナンバーの視認性が著しく低下します。
対向車や後続車など、相手のヘッドライトのせいで目視ですら確認できないわけですから仕方がありません。
前走車のナンバーや停車中の周囲の車のナンバーなどは確認できるほか、そもそも非常に綺麗に録画されているという印象です。
まとめ
総括すると、従来の中国製品らしい「雑さ」がなくなり、機能が洗練され、サポート体制が向上し、画質が向上しました。
画質に関しては、光の向きによってはやや自然な映像とは言えない処理が施されています。
しかし、この処理のお陰で映像が鮮明になっています。
アクションカム的な使い方を想定されるのであれば不向きですが、記録としてはあらゆるシチュエーションで鮮明に映るため良い方向に進化したと感じます。
一方で価格が従来モデルと比べて1万円以上値上がっています。
本体を露出させずに使用する場合や、画質はほどほどでも良いという場合には旧モデルをあえて選ぶという選択もアリだと思います。
また、新型は登場間もないため、今後値段が段々と下がっていくものと思われます。
AKEEYO バイク用ドライブレコーダー 前後カメラ 2K 30FPS / 1080P 60FPS 3インチHD液晶画面 【2023年 バイ…