【築20年の断熱気密DIY#6】家の気密は和室で決まる!?スカスカな畳の下を気密せよ!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上させることを目標にDIYに取り組んでいます。

前回:【築20年の断熱気密DIY#5】採光したいけど開閉しない窓ならとっても安く断熱できます! – ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は築20年の家となれば1つくらいはある「和室」に注目してみたいと思います。我が家の和室は客間という位置づけですが、事実上は物置と化しており全く使用しておりません。和室に入ったからと言って特段寒さは感じませんから、我が家水準では特段断熱性が低いというわけではなさそうです。

しかし、和室の構造について調べてみると驚きの事実が見つかりました。

それは「畳の下は断熱材がないことが多い1」ということです。

どうやら最近の新築であっても、和室の畳の下は板が貼ってあるだけで、その下は基礎がむき出しだそうです。断熱性もさることながら、板が貼ってあるだけでは気密性も良くなさそうです。我が家では和室は使わない部屋=断熱性を求めないため、気密性に重きを置いた対策を行っていきたいと思います。

とはいえ気密性を上げるだけで隙間風は減らすことができますから、自ずと断熱性も向上するはずです。

畳の剥がし方と注意点

畳の剥がし方はとっても簡単です。

必要なのはマイナスドライバー1本。

畳のへりにマイナスドライバーを差し込んで、畳を引き上げるように持ち上げます。

後は手で持ち上げれば簡単に畳を取り外すことができます。

畳は1つ1つ大きさに誤差があるため、元あった場所に元あった向きで設置しないと綺麗に収まりません。

そこで、私は以下のようにマジックで印をつけました。これで場所も向きも間違えることはありません。

畳の下には恐ろしいほどの隙間が!

畳をめくってみたところ、恐ろしいほどの隙間がありました。

まず始めに畳の下にはこんな風に板切れが敷かれていてネジ止めされているだけでした。

隙間は大きなところでは1cmを越えるほど。側面下部(下の写真の右側)は指が余裕で入るほどの隙間があります。

不規則な形をした柱の根元はこんな風に雑に切り欠かれていて隙間が特に大きいです。

隙間を覗いてみると、基礎のコンクリートが丸見えです。

基礎は常に換気されており外気と同じ温度です。つまり、これまでは外気に対して畳1枚で対処していたということになります。

また、これだけ隙間があれば家の気密性などあってないようなものでしょう。

和室(畳)の断熱性向上対策

さて、和室(畳の下)の断熱にはいくつかの方法があります。

今回は、断熱性を求めないためこれらの方法は採用しません。後述する気密性向上の対策のみ行います。

ここで紹介する断熱性対策を施す際には、気密性対策とあわせて行うことをオススメします。

床下から断熱する

一番効果的かつ正攻法と言えるのが、畳の下の板の更に下にスタイロフォームやグラスウールなどの断熱材を入れる方法です。

WZピンなどの専用金物を使って設置したり、床下に潜り込んで固定する必要があります。

畳の下の板は簡単に取り外せますからDIYとしては簡単な部類です。

断熱シートを貼る

次の方法は床下に潜る必要がなく更に難易度は低いです。

畳の下の板の上に断熱シートを敷き詰める方法です。

断熱シートはホームセンターでも手軽に手に入る薄めのシートを使用します。

厚いシートを敷いてしまうと、その分畳の高さが上に上がって段差が生まれるため効果は低いものの薄いシートを使うしかありません。

断熱材と畳を組み合わせる

床下に潜りたくはないけどしっかり断熱したい!

そんな時に便利なのが断熱材である畳の下にスタイロフォームなどの断熱材を敷き詰める方法です。

それでは畳の位置があがって、段差ができてしまう!と思われる方も居られるでしょう。

しかし、世の中には薄く作られた畳が存在します。

また、更に手軽な製品として「置き畳」「ユニット畳」という製品も存在します。

薄く作られたものも含めて普通の畳は一般人には入手性が良いとはいえませんが、「置き畳」「ユニット畳」であればホームセンターや通販でも手軽に手に入れることができます。

また、そもそも畳の中に断熱材が入っているスタイロ畳と呼ばれる製品も存在します。

和室(畳)の気密性向上対策

さて、続いて本題の「気密性向上」の作業に入っていきます。

使用するのは「防水気密テープ」と呼ばれるガムテープの強力版のような製品です。

使用量は先ほどお見せした我が家のような細長い板張りの場合は6畳で6本ほど必要でした。

合板張りであればもっと少ない量で済むでしょう。

このテープは家中の気密対策に使用することが出来るので、多めに買っておいても損はありません。

板の上は小さなゴミやホコリが溜まっていることがあるので、掃除機をかけてから作業すると良いでしょう。

隙間という隙間、穴という穴にテープを貼り付けていきます。

テープはしっかりと手で押さえて粘着させてやることで高い気密性と耐久性を発揮します。

写真に写っているのは畳4枚分のスペースですが、途中で気密テープの手持ちがなくなってしまいました。

手持ちは気密テープ2本だったので、2本で4畳分に満たないくらいの使用量です。

更に、部屋の外周もぐるりと1周貼り付ける必要があるので畳1枚あたり気密テープ1本(20m)と考えておくと良いでしょう。

まとめ

今回は普段使っておらず見落としていた和室の気密性向上対策を実施してみました。

普段使っておらず断熱性は求めていないとはいえ、これだけ隙間があると家全体の気密性を大きく損なうことになってしまいます。

今回埋めた隙間の総量はこれまでの対策の比ではない量ですから満足感も高いです。

引き続きコツコツと断熱性向上・気密性向上に尽力していきたいと思います。

  1. 実際には昨今の畳には断熱材が内蔵されていますが、高気密住宅でない限りはその下は隙間だらけなのでやはり追加で対策するに越したことはありません。 ↩︎
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