BMW・3シリーズ(F30型)のエアフィルター交換の手順を解説します。
今回紹介する車両は3シリーズツーリング(F31型)の後期モデル(LCI)ですが、いずれの前期・後期を問わず手順は同じです。
1年に1度の交換が推奨されていますが、よほど空気の汚れた場所を走行しない限りは2~3年は問題なく使用できます。
以前はボンネット内に大きなエアフィルターが鎮座していましたが、このF30型のエアフィルターは国産車などと同じように助手席足元にあります。
使用するエアフィルター
エアフィルターは1シリーズなど多くのモデルと共通しており、純正品から有名メーカー(MANNやBOSCH)、果ては無名のメーカーまで多くのメーカーが製造しています。
価格は無名メーカーで3000円ほど、純正品で1万円を越えます。
この手のフィルターはあまり品質差もないためどれを選んでも構いません。安価なものを頻繁に交換する方が良いかもしれませんね。
通販で購入する場合、車のパーツはAmazonはやや弱く、楽天市場やYahooショッピングの方が強い印象です。
普段はAmazonを使われている方でも、車のパーツを購入する際には念のため楽天市場やYahooショッピングをチェックしてみた方が良いかもしれません。選択肢が豊富で、価格も安いことが珍しくありません。
交換手順
交換手順は国産車や他の多くの車種と似ており、難易度は非常に低いです。
ただ、助手席の足元に潜り込むので姿勢がちょっとしんどいです。
助手席の足元に潜り込んでグローブボックスの下を除くと、ボルトが2か所確認できます。(赤矢印)
2か所のボルト(10mmソケット)を外しますが、写真左のボルトを外すには発煙筒を外す必要があります。
2か所のボルトを外すとカバーが大きく外れます。
照明の配線がつながっているため気を付けて開いてください。手前は爪で固定されているのでジワジワと力を入れて下に引き抜き、奥は引っかかっているだけなので手前に引き抜きます。
照明のコネクタは爪がないタイプで、単純に引き抜けばOKです。
カバーを外すと奥の方にこんな形の部品が確認できます。
カーブを描いていますが、ここにエアフィルターが収まっています。
黄色矢印で示したトルクスネジ(T20)を3か所外します。
BMWのメンテナンスにはヘックス(六角)、トルクス(星形)を使うので、よく使うサイズはソケットを揃えておくと便利です。
3か所のネジを外すとカバーが外れます。
カバーは写真をご覧になるとわかるように、右側でつながっています。ダランとぶらさげておけばよいです。
エアフィルターは折り曲げられて押し込んであるので、グイッと力を入れて引き抜きます。
エアフィルターには向きがあります。
フィルターによっては、粗塵用・吸着用・MEPA・HEPAなど積層構造になっていて空気の向きが重要なのですが、純正品を含めたエアフィルターでは積層の順番はこれといってなさそうなので向きは気にする必要はありません。
今回は楽天市場で3000円ほどの安価なエアフィルターを購入しました。活性炭入りで、花粉と黄砂の時期に毎年もしくは隔年で交換するためこれで十分です。
純正品との見た目の違いはありませんが、空気の流れの向きの表示がありませんでした。純正品に合わせたい場合には折り返しの始まりの位置を見て向きを確認すると良いでしょう。(ただ、どっち向きでも問題ないです)
距離と交換年月を派手に記入しておきます。
そろそろ10万kmの大台です。
BMWに走る楽しさと保守的なデザインが戻るのが先か、電気自動車まみれになるのが先か。いずれにせよ当面はF30で我慢し続けなければなりません。