マキタのバッテリー充電器「DC10SA」が故障しました。10.8V用充電器ですが、14.4Vや18Vなどの他の電圧でも同じような構造をしているので似ている症状の場合には参考になるかもしれません。
症状は緑ランプと赤ランプの点滅で取扱説明書によると以下のいずれかが原因です。
- バッテリー接触不良(端子の汚れ、欠損等)
- バッテリー故障
まずは取扱説明書の表示に従って充電器の接点部を綺麗に掃除しました。
欠けや錆びもなく、薄っすらと粉塵を被っていた程度です。同じ型番の充電器をもう1台所有しており、似たような状況で使っていますが特別目に見える差異や異常はありません。
バッテリーの不良を疑いましたが手持ちのバッテリーのいずれを装着しても同じエラーが発生します。また、もう1台の充電器(いずれもマキタ純正・バッテリーもマキタ純正)を使うと問題なく充電できることから、充電器本体の故障であると判断しました。
一般的な対策と修理事例
今回発生した赤・緑ランプが交互に点滅する症状はネットで調べてもあまり類似する事例が見つかりません。より正確に動作を示すと以下の通りです。
- 充電器の電源プラグを差し込む
- 緑ランプ点滅(充電待ち状態であり正常)
- バッテリーを装着
- 赤ランプ点灯(充電開始状態であり正常)
- 数秒後に赤・緑ランプの交互点滅
充電器を電源に接続した状態では緑ランプが点滅しており正常に見えます。同様にバッテリーを接続して数秒も赤ランプが点灯しておりこれも正常に充電が開始されたように見えます。しかしバッテリーを装着して数秒すると赤・緑ランプの交互点滅が始まり充電はうまく行きません。
日本語・英語両方で検索しましたが、端子の汚れや基盤のはんだ不良、電子部品の故障によるヒューズ切れなどのありがちな故障事例はいくつか見つかりました。充電器はゴム脚4か所を取り外し、プラスネジを4本外せば簡単に分解可能です。
コンデンサや抵抗を始めとした電子部品の異常は見当たらず、はんだ不良も見当たりません。テスターを使って接点の通電状況を確認しますがこちらも問題ありません。ヒューズは消弧剤入りのヒューズですので白い粉が邪魔で破断状況は確認できませんが、これもテスターを当てたところ問題ありません。
一瞬は充電を開始しようとする点や問題なく通電していることから、基盤(充電制御系のなにか)に異常があるのではないかと判断しました。そうするともうこの手の知識がない僕にはお手上げです。
止む無く近所のホームセンターに持ち込み、マキタに修理を依頼しました。購入から僅か半年で使用回数も多くはありません。とはいえ、マキタの工具類はメーカー保証が一切ありませんから仕方がありません。10.8Vの充電器であれば安価に手に入りますし今回のように不運にも故障しない限りは早々壊れるものではありません。もし修理代が高いようであれば修理は止めて、ヤフオクなどで中古品を探そうと思いつつ持ち込みました。
新品より高い修理代
ホームセンターに預けてから1週間。
忘れたころに連絡がありました。結果は想像通り基盤故障。修理代はなんと6,000円オーバー。もう新品を買った方が安いくらいです。ヤフオクなんかでセット品の充電器のバラシ売りがありますが、そっちを買う方がずっと安いです。似たような事例は多くなく、基盤不良となればほぼ買い替えとかわらない修理費用が発生するのは想像に難くありません。
マキタの工具は保証が一切ありませんから、このようなハズレを引いてしまった不運を嘆くしかありません。