カビの原因!プラダンで窓を塞いではいけない理由とは?内窓DIY

DIY

窓を塞いで断熱性や気密性を高める内窓DIYが注目されています。

内窓DIYの定番素材といえば「中空ポリカ」や「樹脂ガラス」です。中空ポリカは1枚3000円~4000円、樹脂ガラスは7000円ほどとやや高価ですがホームセンターで手軽に入手できて扱いやすいのが嬉しいポイントです。

特に中空ポリカは安価なため定番中の定番といえますが、それでも1枚あたり3000円以上する価格が気になるところです。そこで似たような中空構造になった素材で安価なものとして「プラダン」が候補に挙がります。素材が薄いため白いプラダンであれば僅かに光を通しますし、中空ポリカのように内部の中空構造が透けて見えず、採光を気にしない場合には良い選択肢になりそうです。

1年も経てばぼろぼろになる

プラダンは一般的にポリプロピレン樹脂という軽量で柔軟性があり半透明なプラスチックの一種で作られます。このポリプロピレン樹脂は対候性に乏しく、特に太陽光に含まれる紫外線により急速に劣化します。

私自身も過去にプラダンを使って内窓をDIYした経験がありますが、日当たりが特別良いわけでもない窓でさえ1年も使用するとボロボロになって処分に大変苦労しました。触れると細かい破片状にぼろぼろと崩れ、握ると砕け散るような状態で新品時の柔軟性あるプラダンとは全く別の性質に変化してしまっていました。

また熱で形を変えやすい性質があるため夏場の熱のせいか歪んだり反ったものもありました。

結露とカビを誘発する「隙間だらけの断熱」

隙間が多い内窓DIYや断熱性の低い内窓は結露やカビの発生を悪化させることがあります。具体的には以下の記事のなかで詳しく解説していますが、プラダンを使った内窓では熱による形状変化や紫外線による劣化でこうした結露やカビが発生する条件が非常に揃いやすいです。

もしプラダンを使用するのであればプラダンは太陽光が直接あたらない場所にしようしなくてはなりません。あるいは、四隅をしっかりと固定したり何かでサンドイッチするような構造でないと形状も変化するため隙間ができる原因になります。つまりプラダンを断熱材のように扱う必要があるのですが、その場合にはスタイロフォームやグラスウールと言ったより高い断熱性を持った素材があるためプラダンを選ぶ必要性がありません。

中空ポリカがDIYの定番素材になっているのには理由があります。プラダンを使った断熱DIYには十分に注意してください。

このような劣化や形状の変化を想定した使用方法をすることでプラダンはコスパに優れた優秀な素材になります。物は使い様、工夫してプラダンで内窓DIYに挑戦するのもDIYの醍醐味かもしれません。

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