近年悪質なあおり運転による事故が大々的にメディアに取り上げられ、あおり運転等の危険運転行為の重大さが見直されています。ドライブレコーダーの売上が著しく伸び、一時品薄になるなど影響は大きく、この記事をご覧の方でもドライブレコーダーを取り付けられた方も多いのではないでしょうか。
通報しよう!「たかが交通違反」ではない
あおり運転の被害にあったとしても、何事もなく過ぎ去ればそのまま放置してしまっていませんか?「通報なんて大袈裟な」なんて思っていないでしょうか。
交通違反はそんなに軽いものではありません。あまりにも日常に溶け込んでいるために忘れがちですが、車はテロの道具に使われるほど手軽に人を死傷し得る道具です。
通報は警察の助けになる
この記事を投稿している9月下旬は全国交通安全運動期間です。
多くの方が街中に走るパトカーや白バイ・警察官が多いことに気が付いているでしょう。警察官は経験則や過去の実績をもとにパトロールや警戒に当たっています。実際に危険運転車両を目撃した/被害に遭った我々がコツコツと通報することで警察内でデータが蓄積され、より高い精度で取り締まりを行うことができるのです。
交通違反は非常に危険な行為であり通報に値します。「たかが交通違反」という考えは捨てましょう。実際に通報しても「そんなことで通報するな」とは言われません。
通報の手順と流れ
全国共通の通報の手順は電話による通報です。
ただし、都道府県によっては通報フォームや専用の窓口を用意しています。電話の通報は敷居が高いと感じる方は利用してみると良いでしょう。「都道府県名 危険運転 通報」などと検索すると各都道府県の警察署のホームページがみつかるはずです。
通報先は110番もしくは#9110番です。
110番はみなさんご存知の通報窓口です。
#9110番は緊急性を伴わない通報や相談の窓口です。
被害に遭われて間もない時や危険な運転を目撃した時は110番で構いませんが、110番に通報するのが躊躇われる場合や情報提供の場合には#9110番でも構いません。#9110番でもすぐさま対応が必要と判断されれば適切な窓口に転送されます。
通報して危険な車両がいた旨を伝えると、以下の3点を聞かれるはずです。
- 違反車両の車種や色、ナンバーなどの特徴
- 具体的な違反行為
- 発生場所と違反車両の向かった方向
危険車両を見かけた際には自らの安全を第一に行動しつつ、可能であれば上記3点を確認すると良いでしょう。最後に対応結果の報告を希望するかどうかを聞かれ名前と電話番号を聞かれます。この名前と電話番号は何かに利用されるということではなく、単純に何か確認が必要な場合の連絡先としての意味を持ちます。
そのため名前は名字だけでもOKです。こうした一連の対応は都道府県や内容に応じて差があります。
追記
何度かの通報経験を経てわかったのっですが、特に悪質な運転と判断された場合にはより詳しい情報を聞かれることがあります。
例えば悪質な煽り運転や危険な追い越しなど、事故につながる可能性が高いと判断されると上記3点に加えて以下のような情報を聞かれることがあります。
- 自身の住所
- 自身の車両の特徴
これらの情報は当然加害ドライバーに伝えられることはありませんが、捜査のために使用されることがあるそうです。住所や自身の車両についてまで聞かれた場合には特に重要に受け取ってもらうことができたと判断ができると思います。なお、通報は基本的に被害にあった/目撃した直後に行うのが望ましいです。
特に実際の被害が発生したケース(轢き逃げなど)でもない限りは、後日の通報の場合には、警察としても特に対応が取れず、情報共有に留まることが多いようです。
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みんなが通報すれば、安全になる
「あおり運転なんてよく見かける、自分が通報しても変わらないだろう」
そんな風に考える方も居るかもしれません。
しかし、そうした危険ドライバーが悪目立ちするだけで安全に運転しているドライバーの方がずっと多いのです。そうした危険ドライバーを放置することで、あなたやあなたの身の回りの人が被害にあう恐れがあります。警察に通報したところでドライブレコーダーなどの証拠映像があってもすぐに罰則を与えることはできません。
しかし、その情報は間違いなく警察の中で共有・蓄積され取り締まりの際の有効な情報になります。もしあなたが被害にあった/危険な車を目撃した際は、躊躇わずに通報してください。
実際に危険な車を通報してみた話
あおり運転被害に遭った時の対応手順