2019年2月時点で最新モデルとなるシマノのアルテグラ(2017年モデル)を購入しました。
シマノのエントリークラスのなかの一番上、ミドルクラスのなかの一番下といった位置づけになるかと思います。定価で2万円前後、実売価格で1万円~1万5千円程度です。
今回の使用目的は主にサーフでのライトショアジギングです。
あわせてヒラメやマゴチといったフラットフィッシュを狙ったり、根がある場所ではロックフィッシュを狙うこともあります。主に20g~40gのメタルジグやルアーを使います。
合わせて使用するロッドはアブガルシア クロスフィールド XRFS-935M-MBです。9.3フィートのロッドで硬さはMです。これはパックロッドで、5本継ぎです。詳しくはこちらで紹介しています。
【レビュー】超いいぞ!アブガルシア クロスフィールド XRFS-935M-MB
これはバイクで釣りに行くためのコンパクトなロッドで、ごくまれに車を使う時はシマノ ムーンショット S1006Mを使っています。こちらも硬さはMですが、アブガルシア クロスフィールド XRFS-935M-MBより硬めです。
スペック&ライバルモデル
サーフでの釣りに必要になるのは飛距離を稼ぐためのスプールの大きさと巻上量の多さです。
品番 | 4000XG |
---|---|
ギア比 | 6.2 |
実用ドラグ力 | 6.0kg |
最大ドラグ力 | 11.0kg |
自重 | 285g |
ナイロン糸巻量 | 4号150m |
PE糸巻量 | 1号500m |
最大巻上長 | 99cm |
アルテグラ[ULTEGRA]|スピニングリール|リール|製品情報|シマノ -SHIMANO-
これまで使用していたリールは2011年モデルのダイワ フリームス 2508R-SHです。
スペックを比較するとこんな感じ。
品番 | アルテグラ4000XG | フリームス2508R-SH |
---|---|---|
ギア比 | 6.2 | 6.2 |
実用ドラグ力 | 6.0kg | – |
最大ドラグ力 | 11.0kg | 7.0kg |
自重 | 285g | 260g |
ナイロン糸巻量 | 4号150m | |
PE糸巻量 | 1号500m | 1号200m |
最大巻上長 | 99cm | 91cm |
同じようなハイギアですが、ドラグ力は大きくスプールが浅溝ではないので糸巻量が2倍以上です。
フリームスの2018年モデルはこちら。
フリームスはアルテグラのライバルモデルです。今回は折角の買い替えなのでダイワからシマノへ乗り換えてみました。
フリームス2508R-SHは小さい上ギア比が高いのですが、なぜかハンドルを回した感触はアルテグラ4000XGより軽いです。
フィーリングのスムースさは新しい分アルテグラが上ですが、新品のフリームスと比べるとどうかな?と言う感じです。最近は特にこの傾向が顕著に思われますが、ダイワは重量の軽さと巻きの軽さがシマノより1段上に感じます。
ただ、軽すぎるフィーリングが必ずしも良いとは限らず、重量も300gを切っていれば特別差を感じません。シマノの方が剛性感が高くスムースさと耐久性が高いように思います。
アルテグラ 4000XGにPE1号を200m巻くには?
始めに、フリームス 2508R-SHに巻いていたラインをアルテグラ 4000XGに巻き替えていきます。
アルテグラ 4000XGには素晴らしい機能があります。
今時当たり前かもしれませんが、スプール下部に3分の1ごとの溝が彫られています。
これに合わせて下巻きしていけば、ある程度正確に下巻きすることができます。
アルテグラ 4000XGはナイロン4号を150m、PE1号を500m巻くことができます。
PE1号を200m巻きたい場合には、5分の3まで下巻きすればPE1号を200m巻いてピッタリ満タンになります。
つまり、ナイロン4号を90m巻けば良いわけです。
あるいは長さを気にせずスプールの溝3分の2まで下巻きすれば、あと166mのPE1号を巻くことができます。
今回はフリームスで使っていた中古のラインです。
元は200m巻かれていましたが、ある程度減っているはずですので3分の2の溝まで下巻きする方法を採用しました。計算上はPEラインが166m巻けるわけですが、写真の通りピッタリのところまで巻くことができました。
2500番と4000番の違いは?
実釣に行ってみると、その違いに驚きます。
2500番ではどうしてもスプールが小さいせいで、ラインが放出されるときの動きが忙しなかったです。4000番のアルテグラではずっと余裕があって、抵抗は少なくトラブルも起きにくそうです。
実際の飛距離が目に見えて変わるということはありません。
また、2500番はリール全体が小さかったせいでメタルジグをキャストすることを考えるとややアンバランスでした。実際のところどれほど実際的な効果があったかはわかりませんが、4000番にしたことで間違いなくストレスが減り使いやすくなりました。
この違いはなんだろう?と考えた時、おそらくですがハンドルの長さが大きいのではと考えました。リールが大きい分、ハンドルも長くなっています。2500番では様々なアクションを付ける時に、回転半径が小さすぎてどうにも手元が忙しなかったです。これがぐっと自然にアクション出来るようになったというわけです。
最初から買っておけば良かったとちょっと後悔するレベルでした。
アルテグラ 4000XGの評価
さて、実際に17アルテグラ 4000XGを使用してみた感想としては大変満足しています。
巻きはハイギアのため小型の通常ギアやローギアのリールと比べればやや重めですが、長時間ショアジギングやフラットフィッシュを狙ったジグのアクションを続けても疲れるほどではありません。
剛性や重量も特に不安を覚えることはありません。
重量は285gとそこそこの重量です。これまで使っていた2500番のフリームスよりも重いです。しかし、サーフでの釣りやショアジギング、ライトショアジギングで使うようなややヘビーなロッドと組み合わせた場合、重さはほぼ感じません。
フラッグシップのステラですら4000番では255gあります。これまで使っていた2500番のフリームスは260gでしたから、ほぼ同程度の重量です。これが150gとかになると流石に差が付くでしょうが、30g程度では差は感じません。いずれにせよアクション時の支点になるリールの重量の優先度はかなり低いでしょう。
巻き心地は定価2万円程度のリールなりと言ったところです。
11年モデルのフリームスとほぼ同程度に感じました。巻き心地に関しては、もはや進化の余地や意味はあまりないんだろうなぁといったところです。消耗していく部分ですし、一定以上の水準が維持されれば問題ない点だからです。
総じて、大多数のユーザーが求めるあらゆる水準+αをクリアしている商品だと感じます。
この定価2万円(実売1~1.5万円)の価格帯のリールは、エントリークラス~ミドルクラスの中間の位置づけです。昔からこのクラスは、上位モデルに搭載される技術が反映されたコストパフォーマンスに優れるクラスでした。
2019年現在でもこれは継続されているなと感じます。
もしかすると、もう1クラス下の定価1.5万円前後(実売1万円以下)の方が今となってはコストパフォーマンスに優れる商品になっている可能性すらあるなと感じました。