【完全室内】キット不要!植物育成ライトを使った水耕栽培の始め方

ガーデニング

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土を使わず完全に室内で野菜や果物を育てる「完全室内水耕栽培」の始め方を解説します。

日光を当てる必要もなく、専用の水耕栽培キットを買う必要もありません。簡単な道具だけで始められ、虫や病気の心配もないとてもクリーンな水耕栽培です。更に完全に室内飼育なので季節関係なくほとんどの植物が育成可能です。

必要な道具

発泡スチロール箱

水耕栽培の基本となる箱です。

発泡スチロールではなくプラケースや衣装ケースのようなものでも代用可能です。水が漏れない箱ならなんでもOK。ただし、蓋に穴を開ける必要があることを考えると発泡スチロールが一番簡単です。「上に穴がある水の漏れない容器」ならOKなので、例えばペットボトルとか空きびんとかでも可能です。

照明

完全に室内で育てる場合には日光の代わりに「植物育成用のライト」が必要です。通常の電球や蛍光灯でも育つようですが、植物育成用のライトの方が圧倒的に育ちやすくなります。高価な製品もありますが、安価な製品でも問題ありません。

もし趣味でアクアリウムなどをしており水槽用の照明があれば代用可能です。製品ページで植物育成に対応しているかチェックしてみましょう。

スポンジ

苗を固定するためのスポンジです。

「培地」と呼ばれる専用の商品もありますが、安い食器洗い用のスポンジやその他スポンジであればなんでもOKです。

肥料

肥料は水耕栽培用の肥料など色々と選択肢がありますが、ハイポネックス微粉が最も安価でコストパフォーマンスに優れています。特別なこだわりがなければ以下の製品を選んでおけば間違いありません。

後述しますが1Lあたり2g使用します。(500倍希釈)

ハイポネックスジャパン 肥料 微粉ハイポネックス 500g

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エアポンプ(なくてもOK)

水耕栽培ではエアポンプとエアストーンの使用が推奨されることが多いです。

理由としては根に空気を供給することで育成スピードが上がるためです。逆に言えば育成スピードにこだわらなければ特に必要ありません。私自身、エアポンプありとなしで育ててみた経験がありますが、どちらもそれほど差は出ませんでした。

せいぜい数日、良くても10日程度収穫が早まる程度なので、気が向いたら買う程度で構わないでしょう。こちらのエアポンプは特に動作音が静かなことで定評のあるエアポンプです。

水耕栽培の始め方

①容器とライトの準備

まず始めに容器を準備します。

準備と言ってもフタに穴を開けるだけです。カッターなどを使って大体直径2cmほどの穴を開けます。穴の大きさは使用するスポンジの大きさによります。

特にサイコロ状にカット済みの培地を購入した場合、培地スポンジより1cmほど小さな穴を開けます。食器洗い用スポンジなどを使う場合にはカットする大きさに合わせて自由な大きさにできますが、2cm程度が目安です。

スポンジを押し込むだけなので、穴の大きさも穴の形も綺麗でなくて構いません。大体でOK。

最初から穴が空いた容器ということでペットボトルなどで代用する方法も一般的です。

次にライトを設置します。先ほど紹介した植物育成用ライトであれば、吊り下げ用の金具が付属していますので、金具を使って棚など適当な場所にライトを吊り下げます。

②育苗(いくびょう)

植物を容器にセットするためには苗の状態まで育成する必要があります。

市販の苗を買ってもかまいませんが、種を発芽させて苗を育てる方が経済的です。(手間はかかるけど)方法は至って簡単で、適当な容器(下図では漬物が入っていたプラスチックの入れ物を使用)に土を入れて種を蒔きます。

苗が育つまでは特別光がなくてもかまわないので、室内に置いておけばOKです。

また、水やりは土が湿っている状態を維持できれば良いです。

逆にたっぷりあげるとさっぱり発芽しないなんてことになりかねないので、乾いたらサッと水をやる程度でOKです。土は100均の土でもなんでもOK。土を使わず、スポンジを湿らせて種を置いても発芽しますが、土の方がずっと育ちが良いので種から育てたい場合には土を用意することをオススメします。

苗まで育てるなら土は浅くて構わないので、小さい数リットル分の土を買えば使いきるまで相当な時間がかかります。

芽が出て次の葉が開いたころになれば水耕栽培へ移行できます。

目安は5cmほど。

もう少し育ててもかまいませんが、過去の経験上5cmほどまで育てば十分に水耕栽培に移行できます。

③苗の植え付け

①で作成した容器に苗を移します。

始めに肥料と水を混ぜた溶液を作成します。先ほど紹介したハイポネックス微粉を使用する場合には500倍希釈が目安です。1リットル当たり2g(付属のスプーン1杯)です。容器にたっぷりと水を入れて肥料を入れ、よくかき混ぜます。

次に苗を土からやさしく引き抜き、穴より少し大きくカットしたスポンジで包んで容器の穴にセットします。

こちらの写真ではペットボトルを使用しています。

こちらの写真ではプラケースに穴を開けて使用しています。随分育った後の様子です。

スポンジのクッション性を生かして苗を穴に固定する感じです。

④育成

ここまでくれば、あとはライトを点灯して放置するだけです。

ライトは24時間常時点灯でも1日10時間など時間を決めてもかまいません。

体感上はどちらでも育成スピードに特別差がないと感じています。私は面倒くさいので24時間常時点灯です。

時々水の量をチェックして、減っている場合には肥料を混ぜた溶液を足してください。

最初のころは全く減りませんが、苗が大きくなるにしたがって減りも多くなっていきます。

ちなみにライトの代わりにベランダにでも置いておけば手軽に屋外飼育ができます。

屋内飼育と屋外飼育の違いはライトの有無だけなんですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

季節も関係なく虫の心配もなく育てられる完全室内水耕栽培の始め方を紹介しました。

家庭菜園に興味はあるけど虫が嫌だなぁなんてお考えの方にはぴったりの方法です。

また、水耕栽培に移行した後は基本的に放置なので面倒くさがりの方にも最適。

是非参考にしてみてください。

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