レガシィアウトバック(BS型)のルームランプはフロント2つ、センターとラゲッジに各1つの計4つの電球が使用されています。これに加えてフロントの左右に各1つあるドアカーテシランプを含めた計6つの電球を交換することでルームランプのLED化が完了します。
それぞれの電球の形状や規格は以下の通りです。
「T10」や「T16」規格のバルブは以下の商品のようなスタンダードな電球形状をしています。端子が一方にあり差し込んで取り付けます。似たような電球形状では端子が丸いのが口金タイプも存在しますが、昨今の自動車では振動にも強い端子が平坦なウェッジタイプが主流です。今回使用するT10やT16と呼ばれる規格の電球もウェッジタイプです。Tの後ろの数字が電球部分の直径を表していて、T10に比べてT16は直径が6mm大きくなるほか全長も10mmほど長くなります。こちらの商品は今回私が使用したものです。
同様に「T10 × 31」といった場合にはこちらの商品のように両端に端子がある長さ31mmのタル型のものを指します。こちらも今回私が使用したものです。
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BS型のレガシィアウトバックをLED化する場合にはT10を2個とT10 × 31を3個、そしてT16を1つ購入する必要があるのですが、大抵のセット商品は2個入りか4個入りなので余りは予備とすることになります。T16はバックランプにも使用できるので、あわせてバックランプをLED化するのもおすすめです。
T16バルブはバックランプに使われることがあるだけあって「4000lm」などT10では考えられない大光量の製品も見られます。ラゲッジスペースのランプはこのT16バルブ1つだけなので暗所での荷物の積み下ろしを重視する場合には光量の大きなものを選ぶのも良い選択です。私はアウトバックを荷物の運搬を中心に使うため、こちらの明るくて安いバルブを選択しました。
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なお、フロントはあまり明るすぎると眩しくて鬱陶しいです。一方でセンターやラゲッジは明るさが足りないくらいなのでできるだけ明るい電球を選ぶと利便性が高まります。
「T10 × 31」はその名の通り31mmなのですが、安価な製品だとちょっとだけ全長が長いことがよくあります。端子に柔軟性があって多少長さが違うくらいであれば問題なく取り付け可能ですが、少し斜めになって固定が甘くなることもあるため心配な方は少し値が張っても有名メーカー製を購入すると安心です。あるいは「T8 × 29」というちょっと全長が短い規格があるのですが、これも取り付け可能であることが多いです。
フロントルームランプの交換
フロントルームランプはサングラスホルダー横に左右各1個が並ぶように配置されています。電球の交換ではレンズのクリアランスが狭いため内張剥がしなどではなく薄手のマイナスドライバーが必要です。傷が気になる場合には養生テープも併用します。
今回は細いマイナスドライバーに養生テープを巻きつけて、レンズの前方からこじるように取り外しました。爪で嵌っているだけなので慎重に少しずつ外します。全体的に部品同士のクリアランスが大きいアウトバックのなかではレンズがスイッチを兼ねているためクリアランスが狭いです。
電球は左右の薄い金属板状の端子に挟まれるように取り付けられています。左右の端子は柔軟性があるので指でつまめば簡単に着脱することができます。
元の電球は8Wの標準的な電球で数十秒の点灯でもアツアツになります。もちろん着脱時はスイッチを切るか、バッテリーの端子を外して電流が流れないように対策します。今回は安価なLEDを選択したこともあって、少しだけ全長が長かったですが取り付けは問題なくできました。
交換後は非常に明るくなって夜間のエンジン停止後に暗くて手元がよく見えずに困ることがなくなりました。
センタールームランプの交換
センタールームランプはアウトバックの比較的広い後席からラゲッジまでを広く照らすランプですが、暗い電球が1つだけで完全に光量不足でした。こちらはフロントと違ってクリアランスも大きく、厚みのある内張剥がしでも簡単に取り外すことができます。
電球は同様にT10 × 31ですが31mmのなかで端子とLEDを収めるには限度があります。光量を求める場合には端子とLEDが別体となった汎用品を選択するのも有効な選択肢になります。
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後席は基本的に荷物置き場になっており荷物さえ確認できれば十分だったので、今回はフロントルームランプと同じ安価なLEDに交換しました。こちらも明るさはずっと増して利便性が高まりました。
ラゲッジランプの交換
ラゲッジランプもセンタールームランプ同様にレンズを外して交換するだけです。こちらもクリアランスは広いため、内張剥がしなどがなくても指でレンズを取り外すことも可能です。広いラゲッジスペースを1つの光源でカバーするため明るいT16バルブを選択すると非常に利便性が高くなります。
今回は3000lmのT16バルブを選択しましたが、ほかの場所で使用されるT10とは比べ物にならない明るさでラゲッジを照らしてくれます。ただし光源は1か所しかありませんから荷物が増えれば影ができてしまいます。本格的に荷物の積載を考えると左右やリアハッチ部分にも光源が欲しいところです。
ドアカーテシランプの交換
ドアカーテシランプはフロントドアの左右下端にそれぞれ1つずつ設けられています。
こちらもレンズを取り外してバルブを交換するだけです。クリアランスはやや狭いので薄めの内張剥がしやマイナスドライバーと養生テープを組み合わせるとやりやすいです。ドアの前方側から取り外します。
スペースに余裕があるためT16などもう少し大きなバルブを使用することもできますが、T10でも十分な明るさが得られます。今回のようにルームランプに明るいLEDバルブを使用すれば、ルームランプの明るさで足元は十分に照らされますから重要度は低いです。
ちなみに今回はラゲッジランプで使用したT16バルブが余っていたので運転席側のカーテシランプにはT16を取り付けてみました。以下の写真で取り付けられているのがT16バルブで、手に持っている小さなバルブが標準サイズのT10バルブです。ものすごく明るくできますが、実用上はあまり意味はありません。