手首は一度傷めると癖になりやすく筋肉によるサポートも少ないため何度も何度も痛みを繰り返すことも珍しくありません。医療機関を受診してもサポーターや湿布、痛み止めなど対症療法と手首に負担をかけずに安静にするよう勧められることが大半です。
そんななかでも車の運転で痛みを感じるようになると日常の生活に支障をきたすことになります。手首の痛め方は人それぞれですが、私の場合は車のハンドルを操作するような横方向の動きで痛みを感じやすく不便していました。特にハンドルが重くなるゆっくりとしたスピードで右左折するときや駐車時は痛みを感じやすいです。
プロドライバーも愛用する「ハンドルスピンナー」
こんな手首の症状を繰り返すうちに気が付いたことがあります。教習所で習うように正しくハンドルを操作するよりも片手でハンドルに手のひらを押し当ててクルクル回すようにハンドル操作をすると痛みが幾分和らぐことがわかりました。ただし、手のひらの摩擦を頼りに操作するためどうしても強く手を押し付ける必要があって痛みがひどいときはこの操作方法が使えませんでした。
せめてハンドルに掴める場所があれば、と探した結果たどりついたのが「ハンドルスピンナー」です。
遥か昔からトラックドライバーなどが使用しているのを見かけたことがありましたが、まさか手首の痛みの救世主になるとは思ってもいませんでした。ハンドルスピンナーと言っても大きなノブタイプなどいろいろな種類やデザインがありますが、今回は乗用車でも使いやすい目立ちにくいハンドルスピンナーを見つけて購入してみたところ、使用感が抜群でしたので紹介します。
このハンドルスピンナーの良い点は、大きくハンドルに固定する部分も主張が激しい実用的なデザインが多い中で乗用車でも違和感が少ないコンパクトさと主張のなさです。
これだけ平坦でコンパクトだとせっかくハンドルスピンナーを使っているのに手首への負担が大きくなるのでは?なんて思われそうですが、しっかりと手にフィットして滑りづらい本体とベアリングを内蔵した滑らかな回転のお陰で全く負担のないハンドル操作が可能です。
取り付けもシンプルに2本のボルトを締めてステアリングホイールをクランプする形状で、位置調整や着脱も容易です。ステアリングホイールの太さに合わせて挟むゴムのシートも複数枚付属しており多くの車種に対応します。
これだけで手首の痛みが劇的に改善し、手首に気をつかいながら慎重にハンドルを送る必要がなくなります。
もちろん普段の走行中は使用せずに停止してからバックで駐車したり、ごく低速で交差点を曲がったりするステアリングが重くなるシーンでクルクルと早回しが求められるときだけ使用します。